日本駅巡り紀行

京成本線

[ 京成本線 けいせいほんせん ] 京成電鉄・成田空港高速鉄道(駒井野信号場〜成田空港間の第3種事業者)
京成上野〜成田空港(69.3km)

京成本線は京成電鉄が保有する鉄道路線のひとつで、京成上野から成田空港までを結ぶ。途中青砥で押上線、京成高砂で成田空港線・北総線、京成津田沼で千葉線と直通している他、空港第2ビル〜成田空港間では成田空港線と施設を共有している。

この路線ははじめ成田新勝寺への参拝客を見込んで京成電気軌道(後に現社名に変更)によって建設された。最初に建設されたのは押上~市川(仮)(現江戸川駅付近)で、まずは短期間で建設が出来る千葉までの路線を作ることになり、現在は京成千葉(初代:現在の千葉中央公園付近)へと路線を延ばした。そして千葉線で経営がある程度軌道に乗った後京成津田沼から京成成田までの路線を開業させ、当初の目的である成田乗り入れを達成した。

その後、都心部のターミナルをより便利なものにするため、筑波山電気鉄道を買収して同車の持っていた免許を用いて上野公園駅(現:京成上野駅)へと延伸、戦後高度経済成長期には成田空港駅(現:東成田駅)へと延伸され、現在の路線網がほぼ完成した。また、成田空港駅が成田新幹線用地を用いて現在地へ移転したのは1991年のことで、2010年にはカーブが多く列車密度も高い京成本線のバイパスとして京成成田空港線も開業した。

現在も安さと運転頻度を武器に空港アクセスの一翼を担い、さらに地域輸送も担っている。地域輸送においては、線形が悪く京成小岩~京成津田沼間でJR総武線にほぼ並行している当路線の特徴として、JRに客が逸走しない京成船橋以東のほうが利用客が多いという状況も発生している。

駅紹介

京成上野〜京成津田沼間が軌道由来を感じさせる線形の悪い路線であるのに比べ、京成津田沼〜京成成田間は比較的線形が良い。京成成田以遠は成田空港開業後に開業した比較的新しい区間であり、下総台地の起伏の中を高架・トンネル・掘割を駆使してほぼ一直線に空港まで駆け抜ける。

通勤特急停車駅(勝田台までの特急停車駅と勝田台からの各駅)、アクセス特急停車駅(京成高砂までの特急停車駅)は省略

京成上野駅 KS01|地下ホーム・地下駅舎|快速・特急・快速特急・ライナー停車駅|上野駅(新幹線・JR各線・銀座線・日比谷線)・上野御徒町駅(大江戸線)乗り換え
日暮里駅 KS02|地上/高架ホーム・橋上/高架下駅舎|快速・特急・快速特急・ライナー停車駅|山手線・京浜東北線・常磐線、日暮里・舎人ライナー乗り換え
新三河島駅 KS03|高架ホーム・高架下駅舎
町屋駅 KS04|高架ホーム・高架下駅舎|千代田線・都電荒川線乗り換え
千住大橋駅 KS05|高架ホーム・高架下駅舎|快速停車駅
京成関屋駅 KS06|高架ホーム・高架下駅舎|牛田駅(伊勢崎線)乗り換え
堀切菖蒲園駅 KS07|高架ホーム・高架下駅舎
お花茶屋駅 KS08|地上ホーム・橋上駅舎
青砥駅 KS09|高架ホーム・高架下駅舎|快速・特急・快速特急・一部ライナー停車駅|押上線直通
京成高砂駅 KS10|地上ホーム・橋上駅舎|快速・特急・快速特急停車駅|成田空港線(成田スカイアクセス)・北総線直通、金町線乗り換え
京成小岩駅 KS11|地上ホーム・橋上駅舎|快速停車駅
江戸川駅 KS12|高架ホーム・高架下駅舎
国府台駅 KS13|高架ホーム・高架下駅舎
市川真間駅 KS14|地上ホーム・橋上駅舎
菅野駅 KS15|地上ホーム・橋上駅舎
京成八幡駅 KS16|地上ホーム・橋上駅舎|快速・特急・快速特急停車駅|本八幡駅(総武線・都営新宿線)乗り換え
鬼越駅 KS17|地上ホーム・地上駅舎
京成中山駅 KS18|地上ホーム・地上駅舎
東中山駅 KS19|地上ホーム・橋上駅舎|快速停車駅
京成西船駅 KS20|地上ホーム・地上駅舎
海神駅 KS21|地上ホーム・地上駅舎
京成船橋駅 KS22|高架ホーム・高架下駅舎|快速・特急・快速特急・ライナー停車駅|船橋駅(総武線・野田線)乗り換え
大神宮下駅 KS23|高架ホーム・高架下駅舎
船橋競馬場駅 KS24|地上ホーム・橋上駅舎|快速停車駅
谷津駅 KS25|地上ホーム・橋上駅舎
京成津田沼駅 KS26|地上ホーム・橋上駅舎|快速・特急・快速特急停車駅|千葉線直通、新京成線乗り換え
京成大久保駅 KS27|地上ホーム・地上駅舎|快速停車駅
実籾駅 KS28|地上ホーム・橋上駅舎|快速停車駅
八千代台駅 KS29|地上ホーム・橋上駅舎|快速・特急・快速特急・ライナー停車駅|線乗り換え
京成大和田駅 KS30|地上ホーム・地上駅舎|快速停車駅
勝田台駅 KS31|地上ホーム・地下駅舎|快速・特急・快速特急停車駅|東葉勝田台駅(東葉高速線)乗り換え
志津駅 KS32|地上ホーム・橋上駅舎|快速停車駅
ユーカリが丘駅 KS33|地上ホーム・橋上駅舎|快速停車駅|ユーカリが丘線乗り換え
京成臼井駅 KS34|地上ホーム・橋上駅舎|快速停車駅
京成佐倉駅 KS35|地上ホーム・橋上駅舎|快速・特急・快速特急・ライナー停車駅
大佐倉駅 KS36|地上ホーム・地上駅舎|快速・特急停車駅
京成酒々井駅 K37|地上ホーム・橋上駅舎|快速・特急停車駅
宗吾参道駅 KS38|地上ホーム・橋上駅舎|快速・特急停車駅
公津の杜駅 KS39|地上ホーム・橋上駅舎|快速・特急停車駅
京成成田駅 KS40|地上ホーム・地上駅舎|快速・特急・快速特急・ライナー停車駅|東成田線直通、成田駅(JR成田線)乗り換え
空港第2ビル駅 KS41|地下ホーム・地下駅舎|快速・特急・快速特急・ライナー停車駅|成田空港第2・第3ターミナル接続|成田空港線・JR成田線乗り換え
成田空港駅 KS42|地下ホーム・地下駅舎|快速・特急・快速特急・ライナー停車駅|成田空港第1ターミナル接続

廃駅・未成駅

博物館動物園駅 京成上野〜日暮里間にあった駅で、1997年まで営業していた。現在、駅施設の一部が不定期にギャラリーとして公開されている。
寛永寺坂駅 京成上野〜日暮里間にあった駅で、1953年に廃止された。2016年まで駅舎が残っていたが、現在はコンビニになっている。
江原台駅(仮称) 京成臼井〜京成佐倉間に建設計画があったとされる駅。区画整理により駅前広場とホーム敷地が生み出されたが、2020年現在駅の設置予定はない。

車両

京成電鉄では下記の各形式を保有している。AE形以外は都営浅草線に乗り入れるため、直通社局の協定に基づいて3000番台の形式を名乗っている。また、2100形を除く京急の各形式と都営浅草線5500形が青砥以東に、北総・千葉ニュータウン鉄道の全形式が青砥〜京成高砂間に乗り入れる。

京成の車両には4両・6両・8両があるが、本線での4両編成の運用は宗吾参道〜京成成田間(東成田線の送り込み)のみ。優等列車の大半は8両編成、普通列車の大半は6両編成で運転される。

                     
AE形(2代目) 「スカイライナー」に使用される京成のフラッグシップ車両。本線経由の「モーニングライナー」「イブニングライナー」にも使用される。日本の新幹線以外では唯一の160km/h運転に用いられる。
 
AE100形(引退) 成田スカイアクセス開業まで「スカイライナー」に使用されていた車両で、2010年以降も本線経由のライナーで使用されていた。都営浅草線乗り入れに対応していたが、引退まで乗り入れることはなかった。
3100形 成田スカイアクセス経由のアクセス特急に主に使用されている車両で、3000形に次いで京成グループ標準車両として設計された。本線経由列車との誤乗を防止するため、オレンジ色の塗装を採用している。
3000形 2003年から2019年まで16年に渡って製造された車両で、京成電鉄最多の車両数が在籍する。グループ標準型として、新京成・北総・千葉NT鉄道でも本形式を元にした車両を導入している。
  
3050形 3000形のうち成田スカイアクセス開業時にアクセス特急用に導入された車両は編成番号が50番台とされたため、3050形として区別されることがある。後に本線用となった編成もある。
3700形 現在の成田空港駅乗り入れを機に導入された形式で、3000形と並ぶ京成の主力。京成の車両で初めて貫通路をオフセットしたデザインを採用し、京成のイメージを大きく変えた。
3400形 廃車されたAE車(初代AE形)の走行機器に新造した車体を組み合わせた車両で、外観は3700形に似ている。2020年から廃車が開始されている。
 
3500形(更新車) 後述の3500形を徹底的に改造した車両で、4・6・8両を自在に組むことができるが、2022年現在では4両と6両で運用されている。4両が芝山鉄道にリースされている。未更新車に続き、2018年から廃車が開始された。
 
3600形 京成の優等列車用車両の中では唯一先頭車が付随車で、京急線に乗り入れられない車両だった。2022年現在は形式消滅が間近な情勢となっている。また、かつては1編成が芝山鉄道にリースされていた。
3500形(未更新車)(引退) 京成電鉄で初めてステンレス車体を採用した形式。一部は先述の通り大規模に更新されたが、一部はオリジナルの姿のまま2017年まで活躍した。
3300形(引退) 京成電鉄の「赤電」と呼ばれるグループの最終形式で、2015年まで本線や金町線などで運転されていた。北総に貸し出されて「7260形」を名乗っていた車両は2015年まで浅草線・京急線に乗り入れていた。

運行(2022/2修正時点)

京成本線にはライナー(スカイライナー、モーニング/イブニングライナー)、快速特急、アクセス特急、特急、通勤特急、快速、普通の各種別が運転される。
このうち、スカイライナーとアクセス特急は京成高砂〜成田空港間で成田空港線を経由するため、京成上野〜京成高砂間のみの運転である。
また、快速特急・特急・通勤特急・快速は速達区間の長さで分けられており、特急は京成佐倉、通勤特急は勝田台、快速は京成津田沼より東の各駅に停車する(快速のみ速達区間での停車駅も異なる)。このうち通勤特急と特急は朝・夕〜夜のみ運転される種別となっている。

日中のダイヤは普通・優等列車が青砥〜京成津田沼間で10分間隔に運転されることを基本とした40分サイクルとなっている。2019/10改正までは20分サイクルを基本としていたが、徐々にパターンが崩れ2022/2改正で完全に20分ごとのサイクルは見えなくなった。

まず、スカイライナーは京成上野〜京成高砂間に20分間隔で運転される。このうち3本に1本は青砥に停車し、2本は青砥を通過する。青砥を通過する列車のみ千住大橋で普通を追い越す。

京成上野発着の本線優等列車としては京成上野〜京成成田間の快速特急と京成上野〜京成佐倉間の快速がそれぞれ40分間隔で運転される。いずれも京成小岩・東中山で普通を追い越し、快速特急は京成津田沼で普通を、京成佐倉で都営浅草線発着の快速を追い越す。

都営浅草線発着の優等列車としては快速が(西馬込〜)青砥〜成田空港間に20分間隔で運転される。青砥で上野方面の普通と接続し、東中山で普通を追い越し、京成津田沼で同駅折返しの普通と接続する。2本に1本は京成佐倉で快速特急に追い越される。

普通は京成上野〜京成津田沼間でおおむね10分間隔で運転され、このうち40分に1本が京成津田沼〜京成臼井間にも乗り入れる。千住大橋・京成小岩・東中山・京成津田沼で優等列車に追い越されることがあり、特に東中山では全列車が快速または快速特急に追い越される。

上記のように詳細を書き出すと複雑だが、区間別に各駅に停車する列車・通過運転をする列車を整理すると比較的わかりやすくなる。まず、各駅に停車する列車は京成上野〜京成臼井/京成佐倉間には10分間隔で、京成臼井/京成佐倉〜成田空港間には20分間隔で運転される。また、速達列車は(成田空港線直通列車を除くと)京成上野〜青砥間には20分間隔、青砥〜京成津田沼間には10分間隔、京成津田沼〜京成成田間には40分間隔で運転される。

・路線のデータ
開業日 京成上野~日暮里間:1933/12/10|日暮里~青砥間:1931/12/19|青砥~江戸川間:1912/11/03|江戸川~市川真間:1914/01/30|市川真間~京成中山間:1915/11/03|京成中山~船橋間:1916/12/30|京成船橋~京成津田沼間:1921/07/17|京成津田沼~京成酒々井間:1926/12/09|京成酒々井~京成成田間:1926/12/09|京成成田~駒井野分岐点間:1978/05/21|駒井野分岐点~成田空港間:1991/03/19
路線長:69.3km
単線/複線 京成上野~青砥間:複線/青砥~京成高砂間:複々線/京成高砂~空港第2ビル間:複線/空港第2ビル~成田空港間:単線

・ページのデータ
公開:2012/12/03日(京成電鉄から分離)
最終更新:2022/03/20

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