外観
3344F編成‐西船にて
一般的な編成の外観です。グレーをベースに赤と青の帯が配置されています。先頭のデザインは登場時から大きく変えられており、当初は種別幕も方向幕もなく、前照灯が上側に配置されていました。更新後の当形式の顔は3600形の顔に倣っています。
3356F編成‐海神にて
京成電鉄設立100周年を記念して、2009年6月からは3356F編成に“青電”と呼ばれる濃淡の緑を組み合わせた塗装が復刻されました。この塗装は戦後3000形まで採用された形式で、その後3000形を含め浅草線乗り入れ可能車は後述の“赤電”塗装とされたため、初めから赤電塗装で登場した3300形だけを見れば厳密には復刻塗装ではありませんが、なかなかにあっています。
3324F編成‐津田沼にて
次に、8月には3324F編成に”赤電”と呼ばれる塗装が施されました。クリームとシルバー、オレンジを組み合わせた塗装で、この形式の登場当初と同じ塗色です。
3200形も最終編成は引退間際にこの塗装をまとっていたと考えるとやはり形式廃止の時期が近付いているのではと思われます。
3312F編成‐津田沼にて(手前に奇跡的に虹が発生していますが気にしないでください)
最後の復刻塗装は“新赤電”とか“ファイアーオレンジ”と呼ばれるもので、経営危機に直面した京成電鉄が塗装の合理化を目指して採用したカラーです。近頃JR西日本などが行っている単色化と目指すものは同じです。3312F編成に施工されました。
金町線にもよく顔を出す形式なので、寅さんに関連するラッピング編成が出てくることがあります。
3324F編成、3344F編成‐高砂検車区敷地外より
2010年度の京成、京急のダイヤ改正で種別が大幅に変更された関係で、3600形などの形式と同時に3300形も幕が入れ替えられました。黒地に変更されたため印象が異なっています。
ともに羽田空港国内線ターミナル駅にて
北総に貸し出された7260形は塗装が違うほか外観上の目立った差はありませんが、4両編成で普通のみの運用の3300形と違い京急線や都営線にも直通しエアポート急行などの優等列車にも投入されます。
また、編成の中間には4両編成同士をつないだ連結面があります。
内装
車内はオレンジの化粧板に赤い座席という明るくも少しどぎつい配色です。
車端部は2種類あります。原因はこの列車が2両で組を組んで編成を分割できる点にあり、この分割可能箇所にのみ貫通扉がついています。
冷房化はされていますが、室内の空気をかき回して冷房効率を上げるため扇風機が残されています。
ドアは化粧板が張られていない構造で、ドア上に案内表示器などはありません。
先頭1番右側の窓がとても大きく、前がよく見えそうな気もしますが、実際にはその前が運転士の荷物置き場になっているので展望はあまりよくありません。編成を連結したら運転室の中央を通り抜けられるようにしているため、運転席は手狭な印象です。
7260形-車内
車内はクロスシート化試験が行われた後バケット式の新型ロングシートの設置試験が行われ現在でもそのままの状態となっています。
座席は座面の形だけでなく袖仕切りの形も異なっており、スタンションポール(屋根や網棚から延びて座席同士を仕切ったり立ち客のつかみになったりする棒)が設置されていません。
また、袖仕切りを豪華(?)にしたため座席定員も減っています。
中間の連結面は行き来可能です。
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