日本駅巡り紀行

北陸新幹線

[ 北陸新幹線 ほくりくしんかんせん ] JR東日本・JR西日本
高崎〜敦賀470.6km(営業キロも470.6km)

北陸新幹線はJR東日本とJR西日本の新幹線で、高崎と敦賀を金沢経由で結ぶ。高崎からは上越新幹線・東北新幹線に乗り入れており、運転系統としては東京〜敦賀間の路線として案内されている。全幹法に基づく整備新幹線の1つでもあり、整備新幹線としては東京都と大阪市内を長野市・富山市・小浜市経由で結ぶ路線とされている。

北陸新幹線は整備新幹線の中で最初に着工された路線であり、1997年に高崎〜長野間が「長野新幹線」の愛称で開業した。着工当初は軽井沢〜長野間はミニ新幹線方式とし、長野以北は在来線改良とスーパー特急方式を組み合わせる計画だったが、軽井沢〜長野間は長野オリンピックの開催によりフル規格に変更され、長野以北もなし崩し的に全線フル規格へと計画変更された。2015年に長野〜金沢間が開業して「北陸新幹線」へと案内が変化し、2024年には金沢〜敦賀間も開業した。今後新大阪まで延伸すれば、東京〜大阪間の第2の新幹線ルートともなる。

「長野新幹線」として開業した高崎〜長野間は碓氷峠による長野へのアクセスの悪さを解消し、長野〜敦賀間は関東と北陸3県のアクセスを所要時間・安定性の両面で大きく改善した。一方で、並行在来線についてはほぼ全線が第3セクター転換または部分廃止という影響を受けた。また、敦賀以西は2024年現在着工時期も決定しておらず、フリーゲージトレインの開発頓挫の影響もあって北陸〜大阪間の移動は乗り換えが必要な状態となっている。

駅紹介

高崎から上越妙高にかけてはJR東日本の区間で、逆S字型にうねるような線形で盆地を縫いながら中央分水嶺を越える。碓氷峠は新幹線の中では特に過酷な連続急勾配区間である。上越妙高以西はJR西日本の区間で、世界有数の豪雪地帯を通るため施設に様々な工夫がなされている。

東京駅 高架ホーム・高架下駅舎|「かがやき」停車駅|東海道新幹線、JR在来線各線、東京メトロ丸ノ内線乗り換え
上野駅 地下ホーム・地上駅舎|「かがやき」停車駅(一部通過)|JR在来線各線、東京メトロ銀座線・日比谷線、京成線乗り換え
大宮駅 高架ホーム・高架下駅舎|「かがやき」停車駅|東北新幹線直通、JR在来線各線、東武野田線、ニューシャトル乗り換え
熊谷駅 高架ホーム・高架下駅舎|高崎線、秩父鉄道線乗り換え
本庄早稲田駅 高架ホーム・高架下駅舎
高崎駅 高架ホーム・高架下駅舎|上越新幹線直通、高崎線・上越線・信越線(・八高線・両毛線)、上信電鉄線乗り換え
安中榛名駅 地上ホーム・地上駅舎
軽井沢駅 地上ホーム・橋上駅舎|しなの鉄道線乗り換え
佐久平駅 地上ホーム・橋上駅舎|小海線乗り換え
上田駅 高架ホーム・高架下駅舎|しなの鉄道線、上田電鉄別所線乗り換え
長野駅 地上ホーム・橋上駅舎|「かがやき」停車駅|信越線(、篠ノ井線、しなの鉄道線)、北しなの線(、飯山線)、長電長野線乗り換え
飯山駅 高架ホーム・高架下駅舎|飯山線乗り換え
上越妙高駅 高架ホーム・高架下駅舎|会社分界駅(JR東日本管理)|妙高はねうまライン乗り換え
糸魚川駅 高架ホーム・高架下駅舎|日本海ひすいライン、大糸線乗り換え
黒部宇奈月温泉駅 高架ホーム・高架下駅舎|富山地方鉄道本線(新黒部駅)乗り換え
富山駅 高架ホーム・高架下駅舎|「かがやき」停車駅|あいの風とやま鉄道線、高山線、富山地方鉄道各線・軌道線乗り換え
新高岡駅 高架ホーム・高架下駅舎|城端線乗り換え
金沢駅 高架ホーム・高架下駅舎|「かがやき」停車駅|IRいしかわ鉄道線(、七尾線)、北鉄浅野川線乗り換え
小松駅 高架ホーム・高架下駅舎|「かがやき」一部停車駅|IRいしかわ鉄道線乗り換え
加賀温泉駅 高架ホーム・高架下駅舎|「かがやき」一部停車駅|IRいしかわ鉄道線乗り換え
芦原温泉駅 高架ホーム・高架下駅舎|「かがやき」一部停車駅|ハピラインふくい線乗り換え
福井駅 高架ホーム・高架下駅舎|「かがやき」停車駅|ハピラインふくい線、えちぜん鉄道、福井鉄道(福井駅前)乗り換え
越前たけふ駅 高架ホーム・高架下駅舎|「かがやき」一部停車駅
敦賀駅 高架ホーム・高架下駅舎|「かがやき」停車駅|ハピラインふくい線、北陸線(、湖西線)、小浜線乗り換え

車両

車両はE7系・W7系に統一されている。長野新幹線の時代にはE2系が主に使用され、金沢延伸後も「あさま」限定でE2系が運用されていた。

 
E7系・W7系 JR東日本のE7系とJR西日本のW7系が使用されるが、両者にはロゴや車内チャイム以外に目に見える差はない。路線の最高速度は260km/hだが、車両は275km/hでの営業運転に対応している。

運行

北陸新幹線に設定されている列車は「あさま」「はくたか」「かがやき」「つるぎ」の4種類。東京〜金沢・敦賀間の列車で停車駅が限られているものが「かがやき」とされ、残りは東京〜長野間で完結する列車が「あさま」、富山〜敦賀間で完結する列車が「つるぎ」、長野〜富山間を運転区間に含む列車が「はくたか」とされている。運転区間別に種別をまとめる東日本系列の列車名の規則をベースとしつつ、停車駅によって「かがやき」を差別化している。

日中は1時間あたりに東京〜長野間の「あさま」1〜2往復、東京〜金沢間の「かがやき」0〜1往復、東京〜敦賀間の「はくたか」1往復、富山・金沢〜敦賀間の「つるぎ」1〜2往復(2往復の時間帯は片方が速達)が運転される。「はくたか」は多くが「あさま」と長野駅で接続し、時間帯によっては「はくたか」と「かがやき」の緩急結合が長野駅で行われる。他に軽井沢・上越妙高でも「かがやき」による他列車の追い越しが設定されている。

「つるぎ」は敦賀駅で「サンダーバード」「しらさぎ」との接続を考慮したダイヤとなっており、両列車が北陸新幹線開業によって敦賀止まりになったことの代替となっている。なお、両列車の一部は敦賀駅で「かがやき」と接続する。

・路線のデータ
開業日 高崎〜長野間:1997/10/01|長野〜金沢間:2015/03/14|金沢〜敦賀間:2024/03/16
路線長:470.6km
単線/複線 全線複線

・ページのデータ
公開:2023/09/23
更新:公開後未更新

・このページの場所
日本駅巡り紀行(サイトトップ)→駅・車両のページ(コーナー目次)→北陸新幹線