[ 軽井沢駅 かるいざわえき ] 長野県北佐久郡軽井沢町
橋上駅舎
構造:地上ホーム・島式2面4線(北陸新幹線)、地上ホーム・島式1面2線(しなの鉄道線)
佐久平駅(敦賀方面)←北陸新幹線→安中榛名駅(東京方面)
中軽井沢駅(長野方面)←しなの鉄道線
軽井沢駅は北陸新幹線・しなの鉄道線の駅で、しなの鉄道線の起点駅。新幹線は「はくたか」の一部と「あさま」が停車する。新幹線開業前は碓氷峠を越える信越線の難所「横軽」の長野県側だったが、新幹線開業により横川〜軽井沢間は廃止された。現在でも高崎〜軽井沢間は30‰の連続勾配を擁する新幹線最大の難所であり、軽井沢駅は全国の新幹線駅の中で唯一標高900m以上の地点にある。
駅周辺は別荘地やホテル・スキー場・アウトレットモールなどを主体とするリゾート地で、多くの観光客が訪れる。北口のそばには旧駅舎が復元され、しなの鉄道の駅舎などとして活用されている。
北口
新幹線開業時に建設された橋上駅舎で、駅の南北に出入口がある。北口は市街地に近い。
北口駅前ペデストリアンデッキの下にロータリーがある。バス・タクシー乗り場のほか駐車場も設けられている。
北口(2階)
北口駅前(2階から)
駅周辺は市街化されているが、その周りは別荘地が広がる。駅前の通りは旧軽井沢の中心部へと通じている。
旧駅舎口
北口に隣接して国鉄→JR時代の軽井沢駅車を再現した建物がある。
2000年に町が資料館「軽井沢駅舎記念館」として建設した建物で、2017年からはしなの鉄道が借用して駅舎として使用している。
旧駅舎口前
当駅から草津温泉に伸びていた草軽電気鉄道の電気機関車が静態保存されている。
駅出入口
内部は待合室のほか、駅事務室・レストラン・ラウンジなどとして活用されている。資料館だった時代の展示品は町内の別の施設に移された。
改札
しなの鉄道線ホームにつながる改札がある(新幹線は利用不可)。
この改札は、しなの鉄道の20周辺記念事業として、北口活性化や繁忙期の混雑分散などを目的として開設された。
南口
南口は軽井沢プリンスホテルやプリンスモールなど、西武グループが開発したリゾート施設が広がる地域。
南口(2階)
橋上駅舎の出入口から歩道橋で道路を渡って地上に降りる。
南口駅前
駅前にロータリーがあるが、その周囲はすべてプリンスモールやプリンスホテルの敷地である。
駅舎内部
橋上駅舎で、新幹線としなの鉄道の改札は分かれている。しなの鉄道側には駅事務室跡(事務室は旧駅舎口に移転)を利用した土産物店がある。
改札(新幹線)
新幹線ホーム 1枚目:東京方 2枚目:敦賀方
島式ホーム2面4線の地上駅で、当駅を使用して追い越しを行う列車が数本設定されている。通過列車のある2・3番線にのみホーム柵がある。
東京方
中央左手に見える鞍部が碓氷峠で、ここから横川駅までの信越線は最急勾配66.7‰の難所だった。新幹線においても30‰の連続勾配で下っており、入選できる車両が限られている。
駅名標
改札(しなの鉄道線)
先述の土産物店のほか、峠の釜めしの荻野屋が運営する蕎麦屋もある。
しなの鉄道線ホーム 1枚目:終端方 2枚目:長野方
島式1面2線の地上駅で、旧駅舎口へは段差無しでつながっている。
保存車両
旧駅舎に面したホームには機関車などが保存されている。かつてはこのホームが1番線で、現在のホームは3・4番線だった。
長野方
変則的な分岐器の配置に、かつての駅構内の配線の名残がある。
終端方
1997年までは信越線として横川を経て高崎まで線路が通じていた。
橋上駅舎から望む碓氷峠
廃止後しばらくは線路が横川駅まで通じていた。現在では駐車場などにより完全に分断されているが、殆どの区間で線路が残されている。
駅名標
横軽廃止前の駅名標
旧駅舎口の近くに残る。
・駅の沿革
1888/09/05:横川〜軽井沢間の碓氷馬車鉄道が開業|1888/12/01:現在のしなの鉄道線が官設鉄道として開業|1893/04/01:官設鉄道が横川延伸、馬車鉄道は廃止|1997/10/01:北陸新幹線(長野新幹線)乗り入れ、在来線は横川方が廃止・長野方が第3セクター転換
・ページのデータ
取材:2023/03/12
公開:2024/07/21
更新:公開後未更新