日本駅巡り紀行

取材:2010年5月30日
公開:2011年1月17日

京葉線

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 京葉線はJR東日本の路線で、東京〜蘇我間43.0kmを結んでいます。また、他に市川塩浜、南船橋の各駅から西船橋へ向かう支線計11.3kmも含まれます。

 沿線はほとんどが埋立地で、特に市川市内、船橋市内などの区間を中心に沿線には京葉工業地帯の工場が広がり、また新浦安周辺などの住宅地、海浜幕張の幕張新都心、南船橋や新習志野などの商業地区、舞浜のディズニーランドと沿線風景は変化に富んでいます。

 もともとは現在の武蔵野線などとともに当時輸送力が限界に近づきつつあった山手貨物線を救済するため都心を迂回する貨物線として計画された路線を母体としていて、当初の計画では京葉線は塩浜(当時の塩浜操駅、現在の川崎貨物駅)から木更津に向かう路線でした。現在の京葉線に含まれるのはそのうちの新木場〜蘇我間で、そのほかの区間もほとんどが開業しています。(川崎貨物〜東京貨物ターミナル間:東海道貨物線、東京貨物ターミナル〜新木場間:りんかい線、蘇我〜北袖間:京葉臨海鉄道本線)
 しかし、その後蘇我〜千葉貨物ターミナル(千葉みなとの東京寄りにあった貨物駅)が1975年に貨物線として開業するものの1986年の千葉貨物ターミナル〜西船橋間以降はそれぞれ旅客線として開業、さらに東京貨物ターミナル方面への計画も変更され新木場〜東京間が1990年に開業、結局京葉線の現在貨物輸送が行われているのは西船橋〜蘇我間のみとなっています。

 駅は路線そのものが比較的新しいこともあって蘇我を除くすべての駅が高架駅または地下駅で、高架駅は似たような構造のものが多いのが特徴です。
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路線・駅紹介

京葉線
※この項目では、便宜的に京葉線を京葉線、武蔵野快速、武蔵野線直通の3つの系統に分けて話を進めます。

 京葉線の中核となる系統で、東京〜蘇我間43.0kmを結んでいます。線内列車だけでなく内房、外房線方面にも直通していて、房総方面への通勤、観光輸送も担っています。各駅停車のほか京葉快速、武蔵野快速(後述)、通勤快速、特急が運転されていて、そのうち武蔵野快速は一部西船橋行きがあるもののほとんどが武蔵野線直通、通勤快速はすべてが内房線または外房線直通、京葉快速も一部が内房線または外房線直通です。
 利用客も多いため10両編成の電車が昼間でも毎時6本(土休日8本)運転され、それにさらに毎時3本の武蔵野快速や毎時1〜2本の特急が乗り入れます。特に幕張メッセでのイベント時には昼間でも混雑するほか、夜にもディズニーランドや野球観戦(マリンスタジアム)帰りの人で混雑することがあります。

《列車種別》

 京葉線内の列車種別として各駅停車、京葉快速、通勤快速(、武蔵野線直通の武蔵野快速)があり、また成田エクスプレスの運転に伴って京葉線を経由するようになった房総方面の特急もあります。

 各駅停車(L)は名前の通り全駅に停車する列車で、東京〜蘇我間と東京〜海浜幕張館に主に運転されます。また、車庫への入出庫の関係上新習志野〜東京間、新習志野〜蘇我間、新習志野〜海浜幕張間にも運転されます。新習志野〜海浜幕張館は全国でも珍しい1駅間のみの列車です。

 京葉快速(KR)は海浜幕張〜東京間で主要駅に停車する列車で、すべての列車が東京〜蘇我間を結び、一部の列車は房総から東京への利便性を上げるため内房/外房/東金線に直通し、海浜幕張〜蘇我間での各駅停車の役割も担います。

 武蔵野快速(MR)は下の当該項目参照。

 通勤快速(CR)は蘇我〜新木場間ノンストップの列車で、ラッシュ時の朝上り、夕下りに運転され、全列車が内房・外房・東金線に直通し遠距離通勤の足になります。

 特急「さざなみ」「わかしお」は房総方面への特急で、東京、蘇我に全列車が停車するほかラッシュ時の混雑方向の列車以外の列車は海浜幕張に停車し、同駅と東京駅の間の最速達列車の役割も担っています。 

東京駅

停車列車:L/MR/KR/CR/特急
東海道新幹線、東北新幹線、
■京浜東北線、■山手線、■東海道線、■中央線、■横須賀、総武快速線、
〇地下鉄丸ノ内線乗換。地下駅

八丁堀駅

停車列車:L/MR/KR/CR地下鉄日比谷線乗換駅。地下駅

越中島駅

停車列車:L。地下駅

潮見駅

停車列車:L。高架駅

新木場駅

停車列車:L/MR/KR/CRりんかい線、 地下鉄有楽町線乗換。高架駅

葛西臨海公園駅

停車列車:L/MR※土休日のみ。高架駅

舞浜駅

停車列車:L/MR/KR。。高架駅

新浦安駅

停車列車:L/MR/KR。高架駅

市川塩浜駅

停車列車:L/MR。高架駅

二俣新町駅

停車列車:L。高架駅

南船橋駅

停車列車:L/KR。高架駅

新習志野駅

停車列車:L。高架駅

海浜幕張駅

停車列車:L/KR/特急(一部)。高架駅

検見川浜駅

停車列車:L/KR。高架駅

稲毛海岸駅

停車列車:L/KR。高架駅

千葉みなと駅

停車列車:L/KR。■千葉都市モノレール乗換。高架駅

蘇我駅

停車列車:L/KR/CR/特急。■外房線、内房線乗換。地上駅

武蔵野快速

 武蔵野線から東京方面へ向かう列車で、基本的にすべて武蔵野快速という快速列車として運転されます。停車駅は東京、八丁堀、新木場、舞浜、新浦安、市川塩浜、西船橋で、市川塩浜〜西船橋間では通称高谷支線と呼ばれる線路を通ります。また、土休日には葛西臨海公園に停車するほか、終夜運転では各駅停車として運転されます。ほとんどの列車が東京〜東所沢、府中本町で、深夜帯に東京〜西船橋があります。近頃平日、土休日とも昼間の本数が毎時2本から3本になりました。

市川塩浜〜東京間

新浦安、舞浜、葛西臨海公園(土休日のみ)、新木場、八丁堀停車

市川塩浜駅

京葉線本線直通

西船橋駅

総武線(各駅停車)、地下鉄東西線、東葉高速鉄道線に乗換、武蔵野線に直通。高架駅

武蔵野線直通

 武蔵野線から南船橋方面に直通する各駅停車で、通称二俣支線と呼ばれる線路を通ります。運転区間は海浜幕張・新習志野・南船橋〜東所沢・府中本町が基本で、新習志野発着はラッシュ前後と早朝深夜が基本で、海浜幕張には朝夕に乗り入れます。一部には新習志野・海浜幕張〜大宮の「しもうさ号」や、西船橋発着の厳密には武蔵野線に直通しない列車もあります。

西船橋駅

 

南船橋駅

過半数の列車が折り返し。

新習志野駅

京葉車両センター入出庫車両は当駅始終着。

海浜幕張駅

朝夕の一部の列車は幕張副都心への乗客のため当駅折り返し。

使用車両(2010年末現在、E233系による多形式の置き換え前の編成数と置き換え終了後の編成数を記載)

 2011年1月現在、E233系の投入によって他形式の置き換えが行われています。最終的にはE331系を除くすべての京葉線列車がE233系になる予定で、現在の形式は廃止されるか転属する予定です。

写真をクリック!

201系(京葉線6連・4連分割編成×4本、京葉線内では10両で運用、2011年6月20日をもって全廃)


もともと中央・総武線各駅停車で運用されていたもの。JR東日本最後の201系

205系(京葉線10連×17本+武蔵野線8連×40本、最終的には武蔵野線8連×36本)

 
京葉線オリジナル編成と他路線からの転属編成で顔が異なる。
武蔵野線用の205系も京葉線を走り、こちらも2種類の顔がある。武蔵野線用の一部も京葉線から転属する209系で置き換え予定。

209系500番台(京葉線10連×4本、最終的には武蔵野線8連×4本)


元京浜東北線にいた編成で、さらに初めの投入路線は総武・中央線各駅停車。
現在E233系の投入により武蔵野線用への転配が進む。

E331系(京葉線14連×1本)《準備中》

準備中
現在JRグループ唯一の連接台車の通勤電車で、試作車的な意味合いで京葉線に投入された。
現在のところまだ量産車化はされていない。

E233系5000番台(最終的には京葉線10連×21本)


現在多形式を置き換えるため増備中。最終的にはE331系を除く全編成を置き換え予定。

特急用

準備中 準備中
特急用には255系とE257系500番台が使われる。

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