日本駅巡り紀行

京急逗子線

[ 逗子線 ずしせん ] 京浜急行電鉄
金沢八景〜逗子・葉山間(5.9km)

逗子線は京急の路線の一つで、金沢八景〜逗子・葉山間を結んでいる。運行形態の上では京急本線と一体化しており、線内完結列車はほとんど運転されていない。

京急の前身の一つである湘南電気鉄道は横浜から横須賀・久里浜・葉山を経てラケット状に三浦半島を一周する路線を計画していた。このうち北側の一部として建設されたのが逗子線で、1930年に全線が開業した(開業時は路線名なし)。開業以来、終点付近での小規模な路線の延長・短縮を何度か実施したほかは大きく路線の姿を変えていない。

横須賀方面に比べて逗子方面はJRの利便性が高く、利用者数は横須賀線に水を開けられている。また、神武寺〜金沢八景間は日本でも数少ない三線軌の区間で、総合車両製作所〜JRや、総合車両製作所以外〜京急・京成等の間の新車の回送に使用される。

駅紹介

三浦半島の根本を東西に横断する路線で、終点駅がかつて「逗子海岸」だったのと裏腹にほぼ海は見えない。神武寺〜金沢八景間の上り線は、逗子〜総合車両製作所の専用線と片方のレールを共有する三線軌の区間で、深夜に新車の回送に使用される。

金沢八景駅 KK51|地上ホーム・橋上駅舎|本線直通
六浦駅 KK52|地上ホーム・橋上駅舎
神武寺駅 KK53|地上ホーム・地上駅舎
逗子・葉山駅 KK54|地上ホーム・地上駅舎

車両

2100形を除く京急の各形式が使用される。都営車も乗り入れ、都営車がエアポート急行として京急線内を往復し続ける運用も存在している(2022年2月ダイヤ改正時点)。

           
600形 都営浅草線・京成線・北総線乗り入れが可能な車両で、1994年の登場当時は地下鉄直通車両にも関わらず全クロスシートという内装が特徴的だった。現在ではロングシート化改造がなされ、見た目・内装ともに新1000形アルミ車との区別が殆どつかない。
新1000形(アルミ車) 京急の過半数を占める新1000形の初期車両で、600形に似たアルミ製車体。600形と異なり車端部以外はロングシートとされたが、600形がロングシート化されたため2形式の違いは少ない。京急の全線の他、乗り入れ各線で用いられる。
 
新1000形(ステンレス車・前期+1800番台) 2007年の増備車から京急初のステンレス車となり、前面デザインや若干変化したほか車内がオールロングシートになった。側面は他社に比べて面積の大きなカラーフィルムで京急らしさを表現しているが、ステンレスの地肌も見えている。
1800番台は連結時に編成間の行き来が可能なタイプの4両編成だが、2編成しか存在しない。1800番台では側面が全面ラッピングされるようになった。
 
新1000形(ステンレス車・後期) 2016年11月の増備車からは内装がマイナーチェンジされ、車端部にクロスシートが復活した。外観は1800番代と同じフルラッピング。
さらに2017年度の増備車からは側面の全面塗装が復活し、関東大手私鉄初のステンレス車への全塗装となった。
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新1000形(1890番台『Le Ciel』) 説明準備中
1500形 都営浅草線乗り入れ用の(旧)1000形を置き換えるために導入された形式で、新1000形に次いで数が多い。4両編成は大師線を中心に、8両編成は都営浅草線乗り入れを中心に運用され、京急線全線でその姿が見られる。

運行

特急・エアポート急行・普通が運転され、いずれの種別も逗子線内で各駅に停車する。

昼間運行される種別はエアポート急行のみで、(羽田空港〜)金沢八景〜逗子・葉山間に10分間隔で運転される。エアポート急行は8両編成(一部6両編成)で、地下鉄に乗り入れないため4両+4両の編成が使用されることも多い。

特急・普通は朝夕に運転され、特急のうちの数本のみが都営浅草線方面に乗り入れる。

・路線のデータ
開業日 金沢八景〜逗子・葉山間:1930/04/01
路線長:5.9km
単線/複線 全線複線(逗子・葉山駅構内は単線)

・ページのデータ
公開:2022/03/13
更新:公開後未更新

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