[ 金沢八景駅 かなざわはっけいえき KK50 ] 神奈川県横浜市金沢区
橋上駅舎
構造:地上ホーム・島式2面4線(京急)、高架ホーム・島式1面2線(シーサイドライン)
追浜駅(浦賀方面)←京急本線→金沢文庫駅(品川方面)
六浦駅(逗子・葉山方面)←京急逗子線
金沢シーサイドライン→野島公園駅(新杉田方面)
金沢八景駅は京急本線・逗子線と金沢シーサイドラインの駅で、逗子線・シーサイドラインは当駅を起終点としている。逗子線は殆どの列車が当駅から本線に乗り入れており、モーニング・ウィング号を除く全ての列車が停車する主要駅となっている。
駅名は周囲にあった景勝地の総称だが、現在の駅周辺には市街地が広がっている。2010年頃までの駅前は古くからの商店街の残る市街地で、それに阻まれる形でシーサイドラインと京急の駅は離れていた。21世紀に入ってから区画整理事業が進展するとともに駅自体の大規模な改良工事も行われ、2019年からは両者の駅は一体化している。
駅舎(東口)
当駅の駅舎は京急線に対して橋上駅舎となっている。地形の関係で、東口側では駅舎と地面の高度差が大きい。
東口
上写真左手のビルは京急の自社ビルで、この建物内のエレベーター・エスカレーターでも東口にアクセスできる。
東口駅前
駅前にはバスロータリーがある。ロータリーの上空を横切るのはシーサイドラインの駅。
旧出入口(1枚目:現在、2枚目:現役末期)
現在の駅舎になるまではホームを支える築堤の内部に駅舎があった。既に使用を停止しているが、2021年現在でもその跡が残っていた(右手に見えるのは西口側への地下道で、こちらは現役)。
仮駅舎
駅舎の改良工事中は、現在の駅前広場のあたりに仮駅舎が設けられていた。
橋上駅舎
高架通路
駅舎がある階で京急・シーサイドラインの駅舎を行き来することができる。雨の日でも濡れずに移動できる造りとなっている。
改札階から見た駅前
右手は区画整理で生み出された地区で、この事業で用地が生み出されたことにより、駅舎の建て替えやシーサイドラインの延伸が実現した。
高架下の出入口
シーサイドラインのホームの下は自由通路となっており、高架下にも出入口がある。東口からさらに道路1本を隔てた東側と信号を渡らすに行き来できる。
駅前
シーサイドラインと交差する大きな道路は国道16号線。
西口
西口は橋上駅舎化で新たに設けられた出入口で、公園の造成が行われていた。
京急線改札
ホーム 1枚目:品川方・2枚目:浦賀・逗子・葉山方
島式ホーム2面4線の線路配置で、原則として各ホームの山側の線路に逗子線、海側の線路に本線が発着する。
西側
ホームの西側には、湘南電気鉄道時代からの変電所建物が残されているが、現在は廃墟となっているようだ。
品川方
当駅と金沢文庫駅の間が、京急では唯一の複々線区間となっており、さらに線路の西側には総合車両製作所、東側には金沢検車区がある。写真内で最も左側の線路は3線軌条で、総合車両製作所から出場する狭軌車両などが使用する。
浦賀・逗子・葉山方
画像に映る緩やかなカーブの途中で本線と逗子線は分岐していく
駅名標
駅の改良工事が完了していないため、旧デザインの仮設の駅名標が設置されていた。
シーサイドライン駅出入口
シーサイドラインの改札は京急線の改札階から少しだけ登ったところにある。
シーサイドライン 改札・ホーム
島式ホーム1面2線で、ホームの付け根に改札が設けられている。シーサイドラインの中では最も新しい駅となっている。
車止め
仮駅遠景
13枚目の画像とほぼ同じ地点を写した2018年の画像。この頃はシーサイドラインの線路は現駅まで延伸されていたが、まだ画像中央の仮駅での営業を継続していた。
仮駅外観
金沢八景駅東口の区画整理事業完了までのつなぎとして駅手前の本線上に設けられていた仮駅だったが、結果的に30年近く使用されていた。
仮駅出入口
駅は歩道の上空にあり、出入口と階段・エレベーターは平潟湾にはみ出していた。
新杉田方
次の野島公園駅は平潟湾の北岸にあるが、シーサイドラインは平潟湾の南岸を進んでから湾を渡る。この部分の線形は現在でも変わっていない。
改札
改札などの駅設備は現在は本線の金沢八景方面として使用されている路盤上に設けられていた。
ホーム
ホームは単式1面1線で、現在この場所は金沢八景方面の本線となっている。
・駅のデータ
沿革 1930/04/01:現在の京急の駅が開業|1989/07/05:シーサイドラインの駅が開業(仮駅)|2019/03/31:シーサイドラインの駅が本開業・移転
駅のある地点:本線品川起点40.9km、金沢シーサイドライン新杉田起点10.8km
・ページのデータ
取材:2021/10/03、2018/04/17
公開:2021/12/29
更新:公開後未更新