新1000形は旧1000形・700形を置き換えるために投入された車両で、京急の全線や直通先の各線で用いられている。2002年から投入が続けられている(2021年現在)中で形態が変化しており、2007年から投入される車両は京急で初のステンレス車体となった。このページでは座席配置がマイナーチェンジされる2015年までの車両を紹介する。
18m・3扉のステンレス車体で、材質だけでなく車両の形状もアルミ車と異なっている。衝突時の衝撃吸収のために先頭部の設計が大きく変更されており、高運転台かつ運転台後方の座席が廃止されている。
前面デザインはアルミ車を踏襲しているものの若干変更されており、600形からの特徴だったワイパーカバーも省略されている。内装はオールロングシートとされている。
1137編成 羽田空港・三崎口方より 四ツ木にて
前頭部は普通鋼製で、デザインはアルミ車を基本としている。貫通扉・正面窓の分割方法などが異なり、尾灯のライトケースも丸みが増している。
側面
幕板・腰板部が京急のカラーである赤とクリームにラッピングされており、ステンレス製ながらも京急らしさを主張している。
先頭部
先頭部の塗り分けはアルミ車体と同じ流線型で、先頭部の塗装に自然につなげている。
パンタグラフ
行先表示器
種別・行先が一体化したフルカラーLEDの方向幕とされている。
車内
車内は1500形以来のオールロングシートとされている。
座席
中間のスタンションポール部に小さな仕切り板が入っている。袖仕切りの形状がアルミ車と若干異なる。
車椅子スペース
先頭車に設置されている。
側扉
ドアの内側も無塗装とされた。鴨居部にはLCD案内表示機が設置されている。
先頭車の車内
先頭部
踏切事故対策で運転室が拡大されたため、運転台後ろの座席が省略された。
運転台
T字ワンハンドルマスコンで、運転台は京急で40年ぶりとなる高運転台が採用された。
15次車の4両編成は先頭形状が大きく異なっており、貫通幌を使用して8両貫通編成として運用することができる。車両番号も1800番台として区分されている。内装は他のステンレス車と同等だが、側面がフルラッピングとされた。当初は2編成併結して浅草線直通運用にも充当されていたが、2021年現在は4両単独で運用されることが多い。全電動車で電力消費が大きいことが原因ともされている。
1801編成 成田空港方より 浦賀にて
運転台が中央に寄せられ、貫通扉は平面とされたためデザインが大きく変化している。
側面
先頭部の平面形状も他の新1000形とは大きく異なる。
運転室
1800番台どうしでの併結時には編成間を行き来できる。
運転台
貫通扉の関係で運転台はコンパクトに纏められている。
・形式のデータ
沿革 2007/03/31:営業運転開始|2015年度:1800番台の営業運転開始
車両数 4両14編成(うち1800番台3本)・6両12編成・8両11編成(2021年現在)
・ページのデータ
取材:2018/04/17・2021/10/03
公開:2021/12/31
更新:公開後未更新