日本駅巡り紀行

東京メトロ日比谷線

[ 日比谷線(2号線日比谷線 ※鉄道要覧での名称) ひびやせん ] 東京地下鉄
北千住〜中目黒間(20.3km)

日比谷線は東京メトロの地下鉄路線で、北千住から上野・茅場町・銀座・六本木などの都心東部・南部を経由して中目黒に至る。北千住では東武伊勢崎線(スカイツリーライン)と直通運転を実施しており、かつては中目黒で東急東横線との直通運転も実施していた。

日比谷線は関東大震災後に都市計画告示された地下鉄5路線の一つで、東京市が1925年に目黒〜南千住の区間で免許を取得し、戦時中に営団へと譲渡した。戦後1946年の戦災復興院告示では区間が祐天寺〜北千住間となり、1957年の建設省告示で現在の区間・経由地となった。1957年の計画変更に合わせ、営団は既存の免許線の変更および延長部分の免許取得を行った。

日比谷線は郊外路線との相互直通運転を行った最初期の地下鉄で、車両の規格などは既存の銀座線・丸ノ内線ではなく直通先の東武・東急に合わせて決められた。建設は東京オリンピックに合わせるべく急ピッチで進められ、1964年8月に全線が開業した。

計画時の目論見では東急からの直通客が多いとされていたが、実際には東急の乗客は渋谷経由から移転が進まず、逆に東武からの直通客は沿線の宅地開発が進んだことで急増した。そのため茅場町〜北千住間を中心に輸送力増強が進められた一方、副都心線・東横線の直通運転開始と同時に東急との直通は停止された。2020年からは東武伊勢崎線二直通する座席指定列車「THライナー」も運転されている。

駅一覧

直通運転や隅田川渡河の関係で路線の両端は地上にあり、その間の地下区間は開業年代が古い路線であるため土被りが浅く道路に合わせた急曲線が多い。計画時は中目黒側の需要が多いと考えられていたため北千住〜茅場町間のホーム有効長は18m級6両、八丁堀〜中目黒間は8両に合わせて建設されたが、後に全区間で8両分に延伸された。

北千住駅 H22|高架ホーム・高架下駅舎|東武伊勢崎線直通、千代田線(常磐線(各駅停車))、常磐線(快速)、つくばエクスプレス乗り換え
南千住駅 H21|高架ホーム・高架下駅舎|常磐線(快速)、つくばエクスプレス乗り換え
三ノ輪駅 H20|地下ホーム・地下駅舎|都電荒川線(三ノ輪橋駅)乗り換え可能
入谷駅 H19|地下ホーム・地下駅舎
上野駅 H18|地下ホーム・地下駅舎|銀座線、JR各線、京成本線(京成上野駅)乗り換え
仲御徒町駅 H17|地下ホーム・地下駅舎|銀座線(上野広小路駅)、山手・京浜東北線(御徒町駅)、大江戸線(上野御徒町駅)乗り換え
秋葉原駅 H16|地下ホーム・地下駅舎|山手・京浜東北線、総武線、つくばエクスプレス、都営新宿線(岩本町駅)乗り換え
小伝馬町駅 H15|地下ホーム・地下駅舎|浅草線乗り換え
人形町駅 H14|地下ホーム・地下駅舎|半蔵門線(水天宮前駅)乗り換え
茅場町駅 H13|地下ホーム・地下駅舎|東西線乗り換え
八丁堀駅 H12|地下ホーム・地下駅舎|京葉線乗り換え
築地駅 H11|地下ホーム・地下駅舎|有楽町線(新富町駅)乗り換え
東銀座駅 H10|地下ホーム・地下駅舎|浅草線乗り換え
銀座駅 H09|地下ホーム・地下駅舎|銀座線、丸ノ内線、有楽町線(銀座一丁目駅)乗り換え
日比谷駅 H08|地下ホーム・地下駅舎|千代田線、三田線、有楽町線(有楽町駅)乗り換え
霞ケ関駅 H07|地下ホーム・地下駅舎|丸ノ内線、千代田線乗り換え
虎ノ門ヒルズ駅 H06|地下ホーム・地下駅舎|銀座線(虎ノ門駅)乗り換え
神谷町駅 H05|地下ホーム・地下駅舎
六本木駅 H04|地下ホーム・地下駅舎|大江戸線乗り換え
広尾駅 H03|地下ホーム・地下駅舎
恵比寿駅 H02|地下ホーム・地下駅舎|山手線乗り換え
中目黒駅 H01|地下ホーム・地下駅舎|東急東横線乗り換え

車両

東京メトロ13000系・東武70000型・東武70090型が使用され、座席指定列車THライナーには70090型のみが使用される。長らく18m車による8両編成が使用されていたが、直通先の東武、旧直通先の東急ともに20m車が標準となっており、日比谷線直通用には専用の形式を用意している状態だった。ホームドア設置の要請が高まっていたことなどから、ホームドア設置に先立つ2017年〜2020年にかけて20m車7両編成の現在の車両に置き換えられた。

 
13000系

運行(2022/03/12改正)

日中は5分間隔で運転され、半数の列車が北千住〜中目黒間、もう半数の列車が東武伊勢崎線直通〜中目黒間の運転となっている。
ラッシュ時には2〜3分間隔まで増発され、あわせて直通列車の本数も増加する。終日にわたって全線通しの列車が中心だが、朝ラッシュ時に北千住方面から六本木行き・恵比寿行き、早朝に八丁堀始発中目黒行き、深夜に中目黒発広尾行き、早朝深夜など入出庫時間帯に両方面の南千住発着などの区間列車が運転される。

座席指定列車「THライナー」は朝に久喜→恵比寿、夕夜間に霞ケ関→久喜で運転され、霞ケ関〜恵比寿間を除いて日比谷線内のみの利用はできない。

・路線のデータ
開業日 北千住〜南千住間:1962/05/31|南千住〜仲御徒町間:1961/03/28|仲御徒町〜人形町間:1962/05/31|人形町〜東銀座間:1963/02/28|東銀座〜霞ケ関間:1964/08/29|霞ケ関〜恵比寿間:1964/03/25|恵比寿〜中目黒間:1964/07/22
路線長:20.3km
単線/複線 全線複線

・ページのデータ
公開:2024/02/10
更新:公開後未更新

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