日本駅巡り紀行

浅野川線

[ 浅野川線 あさのがわせん ] 北陸鉄道
北鉄金沢〜内灘間(6.8km)

北鉄浅野川線は金沢駅と金沢市北西部の郊外を結んでいる路線で、路線名の通り全線が浅野川に沿って敷かれている。北陸鉄道に統合される前は浅野川電気鉄道が運営していたため、「浅電」の愛称がついている。

浅野川線を開業させた浅野川電気鉄道は石川県の財界人によって設立された会社で、終点の粟ヶ崎に遊園地を設置するなど多角経営を行っていた。しかし、遊園地は戦時中に軍に接収されたまま再開せず、戦後北陸鉄道に合併されてからは徐々に郊外輸送に特化した路線となった。金沢駅に乗り入れていたことや沿線の人口が多かったことなどが功を奏したのか、北陸鉄道の多くの路線が廃止される中で最後の2路線として現在まで残っている。2011年以降は輸送量が持ち直しつつある。

駅紹介

北鉄金沢〜蚊爪間は浅野川の左岸堤防のすぐ側に敷設され、蚊爪〜粟ヶ崎間で大野川を渡った北側(粟ヶ崎・内灘)は内灘町内にある。浅野川の左岸は市街化が進んでおり、内灘町も金沢市のベッドタウンとして開発が進んでいるため、ほぼ全線に渡って沿線には住宅地が広がっている。

北鉄金沢駅 A01|地下ホーム・地下駅舎|JR北陸線・北陸新幹線・IRいしかわ鉄道線乗り換え
七ツ屋駅 A02|地上ホーム・駅舎なし
上諸江駅 A03|地上ホーム・駅舎なし
磯部駅 A04|地上ホーム・駅舎なし
割出駅 A05|地上ホーム・地上駅舎
三口駅 A06|地上ホーム・駅舎なし
三ツ屋駅 A07|地上ホーム・駅舎なし
大河端駅 A08|地上ホーム・駅舎なし
北間駅 A09|地上ホーム・駅舎なし
蚊爪駅 A10|地上ホーム・駅舎なし
粟ヶ崎駅 A11|地上ホーム・駅舎なし
内灘駅 A12|地上ホーム・地上駅舎

車両

車両は京王から譲渡された8000系に統一されている。初期車を改造した8800番台と後期車を改造した8900番台に分かれている。

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8000系 8000系は京王井の頭線3000系を改造・転属させた車両で、2両編成5本が在籍している。このうち第1・第2編成は京王3000系の中でも初期車で、狭幅車体に片開き戸を有しているのが特徴。

運行

途中駅の三ツ屋と起点の北鉄金沢でしか列車交換が出来ないため、上り初電と下り終電意外の全列車が三ツ屋で行き違う単純なダイヤとなっている。運転間隔は30分が基本だが、朝ラッシュ時は22〜24分間隔、夕ラッシュ時は24分間隔となる。

石川線と同じく、かつては優等列車も運転されていたが、2006年に廃止された。

・路線のデータ
開業日 北鉄金沢〜七ツ屋間:1926/05/18|七ツ屋〜蚊爪〜新須崎(廃止)間:1925/05/10|新須崎(廃止)〜粟ヶ崎〜内灘間:1929/07/14
路線長:6.8km
単線/複線 北鉄金沢〜内灘間:複線

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公開:2020/06/13
更新:公開後未更新

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