粟ヶ崎駅は正確には粟崎(金沢市の地名)ではなく向粟崎(内灘町の地名)にある。開業の時期は定かではないが、1950年頃に新設され、1960年に内灘駅が旅客駅業を開始するまでは一時的に旅客列車の終点とされていたようだ※。
※1929年に開業している資料もあるが、地理院地図の記載や残されている資料・写真などから戦前には存在していなかったと見られる。戦後、浅野川線は末端部を廃止・休止し北鉄金沢〜新須崎間で運行再開し、1950年に北鉄金沢〜粟ヶ崎間の運行となった。このときに粟ヶ崎駅が終点駅として開業したと見られる。(参考:『【2020年版】北陸鉄道浅野川線(非公式ページ)|morisaketen.com』
駅出入口
ホームの中ほどに道路から出入りする階段がある。
駅周辺
当駅を含む内灘町南部は金沢市のベッドタウンとして開発されている。
大野川橋梁
当駅の北鉄金沢方には大野川を渡る橋梁がある。橋梁の金沢市側には開業時の終点駅・新須崎駅があったが、1961年に廃止された。
北鉄金沢方から見た粟ヶ崎駅
ホームが大野川にせり出している。
大野川(河北潟方面)
ホーム 1枚目:北鉄金沢方・2枚目:内灘方
単式ホーム1面1線のホームで、車道に面しているため他の駅に比べて喧騒を感じる。
北鉄金沢方
ツーマン列車で行われていたドアカットを廃止するため、2008年にホームが延伸された。
内灘方
駅名標
・駅のデータ
沿革 1925/05/18:新須崎まで浅野川線が開業|1929/07/14:粟ヶ崎海岸まで開業(粟ヶ崎駅は開業していなかったと見られる)|1950頃?:粟ヶ崎駅開業(季節運転の粟ヶ崎海岸発着列車以外の起終点駅だったと見られる)|1960/05/14:内灘駅への旅客列車運転開始
駅のある地点:浅野川線方鉄金沢起点6.3km
・ページのデータ
取材:2018/11/19
公開:2020/06/13
更新:公開後未更新