日本駅巡り紀行

北陸鉄道8000系

[ 8000系 ] 北陸鉄道 浅野川線用

8000系は北陸鉄道の車両で、浅野川線に使用されている。京王3000系を改造した車両で、北鉄金沢駅地下化に向けて所属車両を不燃化するために5編成10両が導入された。3000系のトレードマークだったFRP製の先頭部はオレンジ色に塗装している。

8801・8802を含む2編成は3000系の初期型を、8901〜8903を含む3編成は3000系の初期型以外(ここでは便宜的に「後期型」)を種者としている。初期型は片開き戸・裾絞りなしなのに対して後期型は両開き戸・裾絞りありなので、外観で区別できる。内装はロングシートで、ワンマン対応となった以外は京王時代からほとんど変化していない。

外観

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 モハ8802-モハ8812 北鉄金沢方より 北間〜蚊爪駅間にて
初期型(8800番台)の車体は裾絞りがない。京王時代にも2編成しか無いレア車両だったが、2編成とも北鉄に譲渡された。

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 モハ8903-モハ8913 内灘方より 三ツ屋駅にて◇

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 モハ8903 内灘方より 内灘駅留置線にて◆
後期型(8900番台)の車体は裾絞りがあり、ドアも両開きに変化している。京王3000系の大半はこのタイプだった。

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 モハ8903-モハ8913・モハ8802-モハ8812 北鉄金沢方より 北鉄金沢駅にて
北鉄金沢駅で並んだシーン。かなり見えにくいが、車体断面が異なる。

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 行先表示器(先頭)
前面の行先表示器は、サボをそのまま幕式にしたような正方形に近い形状。京王3000系の一つの特徴となっている。

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 行先表示器(側面) 1枚目:初期型 2枚目:後期型
初期型は側面に行先表示器がなかったため、窓枠内に方向幕が設置されている。後期型は方向幕が設置されているが、近年の車両と比べるとかなり面積が小さいのが特徴。

内装

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 内装(初期型)
車内はロングシートで、貫通路が広いため見通しが良い。

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 座席(初期型)
ドア間は長いロングシートで、窓は3枚。わかりにくいが、3枚中1枚は戸袋窓のため開閉できない。

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 ドア(初期型)
かなり数を減らした通勤型の片開き戸が残っている。

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 内装(後期型)
後期型も内装は初期型と殆ど変わらない。裾絞り車体のため、幅は初期型よりも若干広い。

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 座席(後期型)
座席配置も変わらないが、窓配置がかなり変化している。すべての扉に対応して戸袋窓が設置されている。

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 ドア(後期型)
よく見る形状の両開き戸。

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 スピーカー
スピーカーには「KTR(Keio Teito erectric Railway=京王帝都電鉄)」の文字があしらわれている。

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 先頭部 左:初期型 右:後期型
先頭部にはワンマン機器が設置されている。初期型と後期型では若干運転室と第1ドアの間の長さが異なる。

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 運転台
ツーハンドルマスコンの低運転台。

・車両のデータ
沿革 1962/12/28:京王3000系第1編成が営業運転開始|1996/12:4編成が北陸鉄道8000系に改造|1998/10:1編成が8000系に追加改造
メーカー 東急車輛製造(京王3000系) 編成数・両数(2020年5月現在) 5編成10両

・ページのデータ
取材:2008/08/23◆・2009/08/05◇・2018/11/19
公開:2020/05/24
更新:公開後未更新

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