日本駅巡り紀行

京急新1000形(1890番台)

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新1000形は旧1000形・700形を置き換えるために投入された車両で、京急の全線や直通先の各線で用いられている。2002年から投入が続けられている(2021年現在)中で形態が変化しており、2007年から投入される車両は京急で初のステンレス車体となった。このページでは2020年度から投入された京急初のトイレ付き・L/Cカーである1890番台を紹介する。

18m・3扉のステンレス車体で、総合車両製作所のブランド「sustina」を同社で初めて採用した。先頭形状は1800番台に似た中央貫通路だが、貫通路をつけて運用されることはない。4両編成で、1800番台と異なり中間車2両は付随車の2M2Tとされている。

内装は京急初のL/Cカーで、クロスシートモードのときには回転式クロスシートとなる。また、中間車にはトイレ(2号車に大型トイレ・3号車に男性用トイレ)が設置されている。朝のモーニング・ウィング号にクロスシートモードで投入(金沢文庫以北では2100形を併結)されるほか、日中・土休日は他の4両編成と併結してエアポート急行にロングシートモードで投入されていることが多い。

外観

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 1892編成 羽田空港・三崎口方より 弘明寺にて 2022/05/08
中央の貫通路と非常に小さな尾灯兼標識灯の形状により特徴的な外観となっている。

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 先頭部
併結して都営浅草線に乗り入れるための準備なのか、1800番台と同様に貫通幌を設置可能な形状となっている。

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 側面
sustinaの採用により、アルミ車にも遜色が無い滑らかな側面となっている。

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 ロゴマーク
1890番台には公募により「Le Ciel」の愛称が与えられている。名称のイメージに比べてポップな雰囲気のロゴマークとなっている。

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 車番
少し今更にも感じるが、1890番台から600形と同様のハイフンを用いた車番となり、番号の枯渇を防いでいる。

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 側面案内表示器
側面の表示器もフルカラーLEDで、従来車よりも大型化された。

内装

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 内装(ロングシートモード)
クロスシート時には各扉間3列、車端部2列の回転式クロスシートとなる。ロングシート時でも定員が減るのが難点。

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 トイレ
2・3号車間(車体にロゴマークが描かれている部分)がトイレとなっており、男性用の小便器のみの個室と一般的な車いす対応大型洋式トイレ個室が1つずつ設置されている。通勤形で男性用トイレの設置があるのは珍しい。

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 座席(ロングシートモード)
座席は普通の席が赤系、優先席が青系のモケットで、リクライニングこそしないが特急型のようなガッチリとした形状だ。座席の下にはクロスシート状態のときのみ使用できるコンセントが設置されている。

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 側扉
鴨居部にはLCD式の車内案内表示器が2画面取り付けられている。

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 先頭部
先頭部には久々にクロスシートが復活した。戸袋と運転室の間には、スリットのような形状だが側面窓も設置されている。

・形式のデータ
沿革 2021/05/06:第1編成が営業運転開始
車両数 4両5編成(2022/07現在)

・ページのデータ
取材:2022/05/08
公開:2022/07/23
更新:公開後未更新

・このページの場所
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