日本駅巡り紀行

北総鉄道北総線

京成成田空港線

[ 北総線 ほくそうせん ] 京成高砂〜印旛日本医大 北総鉄道
[ 成田空港線 なりたくうこうせん] 京成高砂〜成田空港 京成電鉄
但し
北総線小室〜印旛日本医大間では北総鉄道は第2種事業者。第3種事業者の千葉ニュータウン鉄道(以下千葉NT鉄道)が施設所有。
京成成田空港線全線にわたって京成電鉄は第2種事業者。第1種事業者の北総鉄道、第3種事業者の千葉NT鉄道・成田高速鉄道アクセス・成田空港高速鉄道が施設所有

北総線は北総鉄道の鉄道路線で、京成高砂〜印旛日本医大間32.3kmを結んでいる。また、成田空港線は京成電鉄の鉄道路線で、京成高砂〜成田空港間51.4kmを結んでいる。京成グループなどの路線図におけるラインカラーは北総線が水色、成田空港線がオレンジ。駅ナンバリングの路線記号は新柴又〜印旛日本医大間がHS、成田湯川〜成田空港間がKS。

北総線は千葉ニュータウンへのアクセスのために第3セクターの北総開発鉄道(現:北総鉄道)及び住宅・都市整備公団(現:都市再生機構)が建設した路線で、現在は北総鉄道及び千葉NT鉄道(京成電鉄の100%子会社)が保有し、北総鉄道が運行している。京成線を通して都営浅草線、京急空港線などに乗り入れているが、千葉NT入居率の低迷などがネックとなり、利用客数は低迷している。そのため、首都圏有数の運賃が高額な鉄道として知られている。

一方、成田空港の建設時には東京駅(現在の京葉地下ホーム)から千葉ニュータウンを通り成田空港に乗り入れる成田新幹線が建設される予定だった。しかし、成田新幹線は成田空港直下の地下線などが作られたのみで計画が頓挫してしまった。新幹線に変わって成田空港のアクセスを改良すべく2010年に開業したのが京成成田空港線で、「成田スカイアクセス」の愛称がついている。成田空港線のルートは、北総線として事前に開業していた区間を含めて小室以東では成田新幹線の計画ルートをおおよそトレースしている。

北総線・京成成田空港線は踏切が1つもなく、施設なども在来線の中ではかなり高規格で建設されている。そのためスカイライナーは北総線内では130km/h、2010年の新規建設区間では在来線最速かつ唯一の160km/h運転を行っている。

駅紹介

下表でオレンジ色に着色されている駅(アクセス特急停車駅)が京成成田空港線の、水色に着色されている駅(印旛日本医大以西各駅)が北総線の駅である。制度上は成田空港線が北総線に乗り入れているのではなく、北総線区間の線路と一部の駅のみを共同使用するという複雑な建付けになっているが、運賃制度の工夫により利用者が共同使用駅とその他の駅の違いを実感することはない。共有区間の営業は京成高砂を除く全駅で北総が行っている。

沿線風景はおおまかに新鎌ヶ谷と印旛日本医大を境に異なっている。新鎌ヶ谷以西は既存の郊外・市街地を貫く区間で、地形や元々の市街化度合いに合わせて地下区間・高架区間などを多用している。新鎌ヶ谷〜印旛日本医大間は千葉県営鉄道北千葉線や成田新幹線とセットで計画されていた区間で、複々線以上の幅の掘割の中に線路が敷かれ、沿線にはニュータウンと田園が交互に現れる。印旛日本医大以東は成田新幹線として計画されていた区間で、印旛沼周辺の田園地帯を高架橋で横切り、成田線と合流して成田空港の地下に乗り入れる。

京成高砂駅 KS10|地上ホーム、橋上駅舎|アクセス特急・特急・急行停車|京成本線・京成金町線乗換
新柴又駅 HS01|高架ホーム、高架下駅舎|急行停車駅
矢切駅 HS02|地下ホーム、地下駅舎|急行停車駅
北国分駅 HS03|地上ホーム、橋上駅舎
秋山駅 HS04|地上ホーム、橋上駅舎
東松戸駅 HS05|高架ホーム、高架下駅舎|アクセス特急・特急・急行停車駅|武蔵野線乗り換え
松飛台駅 HS06|高架ホーム、高架下駅舎
大町駅 HS07|高架ホーム、高架下駅舎
新鎌ヶ谷駅 HS08|高架ホーム、高架下駅舎|アクセス特急・特急・急行停車駅|新京成線・東武野田線乗り換え
西白井駅 HS09|地上ホーム、橋上駅舎|特急・急行停車駅
白井駅 HS10|地上ホーム、橋上駅舎|特急・急行停車駅
小室駅 HS11|地上ホーム、橋上駅舎|特急・急行停車駅
千葉ニュータウン中央駅 HS12|地上ホーム、橋上駅舎|アクセス特急・特急・急行停車駅
印西牧の原駅 HS13|地上ホーム、橋上駅舎|特急・急行停車駅
印旛日本医大駅 HS14|地上ホーム、橋上駅舎|アクセス特急・特急・急行停車駅
成田湯川駅 KS43|高架ホーム、高架下駅舎|アクセス特急停車駅
空港第2ビル駅 KS41|地下ホーム、地下駅舎|スカイライナー・アクセス特急停車駅|京成本線・JR成田線乗り換え
成田空港駅 KS42|地下ホーム、地下駅舎|スカイライナー・アクセス特急停車駅|京成本線・JR成田線乗り換え

車両

北総線の列車は北総鉄道、千葉NT鉄道の保有車両のほか、京成、京急、東京都交通局の保有する地下鉄乗り入れ車両各車により運行される。また、京成成田空港線は京成電鉄AE形(スカイライナー)のほか京成・京急・都営の120km/h対応各車(アクセス特急)で運転される。

以下には北総鉄道及び千葉NT鉄道が保有する車両と、成田空港線用の京成の車両を取り上げる。乗り入れ各社の車両は取り上げない。なお千葉NT鉄道は第3種鉄道事業者であるが、鉄道事業法制定までは住宅・都市整備公団が北総開発鉄道に経営委託しつつも路線の運行を(建前上)行っていたという経緯から自社の車両を保有している。

               
AE形(2代目) 「スカイライナー」に使用される京成のフラッグシップ車両。本線経由の「モーニングライナー」「イブニングライナー」にも使用される。日本の新幹線以外では唯一の160km/h運転に用いられる。
3100形 成田スカイアクセス経由のアクセス特急に主に使用されている車両で、3000形に次いで京成グループ標準車両として設計された。本線経由列車との誤乗を防止するため、オレンジ色の塗装を採用している。
3050形 3000形のうち成田スカイアクセス開業時にアクセス特急用に導入された車両は編成番号が50番台とされたため、3050形として区別されることがある。後に本線用となった編成もある。
 
7300形・9800形 京成3700形を元に設計・製造された車両で、同形式と見た目は瓜二つ。北総鉄道が独自に導入した車両だけでなく、京成3700形をリースで導入した車両も含まれている。
 
7500形・9200形 京成3000形を元に設計・製造された車両で、同形式と見た目は瓜二つ。7300形と異なり京成からのリース車はなく、すべての車両が北総・千葉NT鉄道の保有車である。
9100形 千葉NT鉄道延伸区間の開業にあたって新造された形式で、愛称はC-Flyer。特徴的な先頭形状のオリジナル形式だが、機器類は京成3700形と共通。
9000形(引退) 北総7000形を元に設計・製造されたオリジナル形式で、導入当初は2000形を名乗っていた。2編成あったが、2017年を以て引退した。
7260形(引退) 京成3300形をリースして使用していた形式で、3300形と同型ながら都営浅草線・京急線への乗り入れを続けていた。都営浅草線乗り入れ車両としては最古参だったが、京成3300形に続いて2015年3月22日を以て引退した。

運行

北総線・成田空港線では乗り入れている京成・京急に合わせて40分サイクルでのダイヤを設定している。

北総線の列車として運行されるのは普通・急行・特急で、ほぼすべての列車が京成高砂から京成線を経由して都営浅草線に直通する。昼間の列車は全て京急空港線に直通する羽田空港〜印旛日本医大間の普通(京急線内は快特)で、20分間隔で運転される。特急は平日の朝上り・夕下りに、急行は平日の夕下りにそれぞれ運転される。

成田空港線の列車として運行されるのはアクセス特急・スカイライナーで、アクセス特急は昼間時40分間隔、スカイライナーは昼間時20分間隔で運転される。アクセス特急は多くが羽田空港〜成田空港間で運転され、京急・都営浅草線内ではエアポート快特となる。

・路線のデータ 北総線
開業日 1979/03/09:北初富〜小室間|1984/03/19:小室〜千葉ニュータウン中央間|1991/03/31:京成高砂〜新鎌ヶ谷間|1992/07/08:北初富〜新鎌ヶ谷間廃止|1995/04/01:千葉ニュータウン中央〜印西牧の原間|2000/07/22:印西牧の原〜印旛日本医大間
北総鉄道の社名は2004年まで北総開発鉄道だった。千葉NT鉄道保有区間は、1999年までは住宅・都市整備公団、2004年までは都市基盤整備公団が保有していた。
路線名については、住宅・都市整備公団建設区間は1988年まで千葉ニュータウン線だったが、同年に北総線区間まで含めて北総・公団線に改称され、2004年に再び全線が北総線に戻された。これらは鉄道事業法の整備や施設保有会社の変更などによる。
路線長:32.2km
単線/複線 全線複線

・路線のデータ 京成成田空港線
歴史 2010/07/17:全線
路線長:51.4km
単線/複線 京成高砂〜成田湯川間:複線|成田湯川〜成田空港間:単線

・ページのデータ
公開:2015/05/10
更新:2015/06/08、2018/07/28、2022/03/27、2022/04/16

・このページの場所
日本駅巡り紀行(サイトトップ)→駅・車両のページ(コーナー目次)→北総線・京成成田空港線