日本駅巡り紀行

いすみ鉄道いすみ線

[ いすみ線 いすみせん ] いすみ鉄道
大原〜上総中野(26.8km)

いすみ線はいすみ鉄道の路線で、JR外房線の大原駅から大多喜町の中心部を通って小湊鐵道と連絡する上総中野駅までを結んでいる。ローカル線ながら、小湊鉄道線と合わせて房総半島を横断するルートを形成している。

もとは国鉄により「木原線(きはらせん)」として建設された路線で、久留里線とつなげて房総半島横断路線とする計画だった。しかし、小湊鐵道との接続で房総半島横断を一応は達成したこともあってか上総中野〜上総亀山間は建設されず、現在の路線形態となった。木原線は第一次特定地方交通線に指定され、民営化後の1988年に第3セクターのいすみ鉄道に転換された。採算が厳しい中観光需要の取り込みにも力を入れており、ムーミンとのコラボや国鉄型車両の導入などの様々な施策を行っている。

駅紹介

路線は全線が夷隅川に沿っている。沿線は田んぼが多いが、大原、国吉、大多喜などを中心に市街地が形成されている。

大原駅 地上ホーム・地上駅舎|急行停車駅|JR外房線乗り換え
西大原駅 地上ホーム・駅舎なし
上総東駅 地上ホーム・駅舎なし|急行停車駅
新田野駅 地上ホーム・駅舎なし
国吉駅 地上ホーム・地上駅舎|急行停車駅
上総中川駅 地上ホーム・駅舎なし
城見ヶ丘駅 地上ホーム・駅舎なし|急行停車駅
大多喜駅 地上ホーム・地上駅舎|急行停車駅
小谷松駅 地上ホーム・駅舎なし
東総元駅 地上ホーム・駅舎なし
久我原駅 地上ホーム・駅舎なし
総元駅 地上ホーム・地上駅舎
西畑駅 地上ホーム・駅舎なし
上総中野駅 地上ホーム・地上駅舎|小湊鐵道線乗り換え

車両

いすみ鉄道は気動車のみを保有している。主力は新潟トランシス製のいすみ300・350型で、この内いすみ350型とキハ20 1303は国鉄風の外観となっている。このほか、イベント列車用にJR西日本から購入したキハ28形・キハ52形を1両ずつ保有している。

     
 
いすみ300型/キハ20 1303 レールバスであるいすみ200'型を置き換えるために2012年から導入開始された気動車で、トイレ付きのセミクロスシート。いすみ300型の2両は新潟トランシスの標準的な外観だが、同様の機器・内装でいすみ350型同様に旧国鉄風の外観としたキハ20 1303も存在する。
いすみ350型 いすみ300型の兄弟車で、2013年から導入を開始した。内装はトイレ無しのロングシートで、いすみ300型と2両編成を組むこともある。21世紀の気動車だが、先頭部のデザインや側面窓の形状などがキハ52系風とされているのが特徴的。
いすみ200'型 いすみ鉄道開業時にいすみ100型として導入されたレールバス。20年以上に渡っていすみ鉄道の主力だったが、現在残るのは1両のみ。その車両も検査切れとなっているため、現在では引退している。

運行

おおむね1時間に1本の運転で、全線通しの運転が基本だが大多喜折返しが双方向に存在する。

・路線のデータ
開業日 大原〜大多喜間:1930/04/01|大多喜〜総元間:1933/08/25|総元〜上総中野間:1934/08/26
路線長:26.8km
単線/複線 大原〜大多喜間:単線

・ページのデータ
公開:2021/02/28
更新:公開後未更新

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