神戸三宮駅は阪神電鉄本線の駅で、神戸側のターミナル駅の一つである。JR神戸線・阪急神戸本線・神戸市営地下鉄・ポートラムの三宮駅(派生の駅名含む)との接続駅で、神戸市の中心街の一つである三宮地区への阪神電鉄からの玄関口である。
かつては阪神本線の神戸市内地下化時に建設されたターミナル駅で、当初は「神戸」を名乗っていた。その後西への延伸に伴って終点駅ではなくなったが、現在でも阪神なんば線方面の列車などが折り返す中間ターミナル駅として機能している。
変則的な島式ホーム2面3線の線路配置を持つ地下駅で、中央1線は大阪方面のみに折り返せる頭端式ホームとなっている。2007年から2013年にかけて配線を含めた駅施設全体の改良工事が行なわれるまでは複雑な線路配置だった。改札なども全て地下にある。
出入口
神戸三宮駅の駅施設は地下にあり、出入口は普通の地下鉄の駅のような作り。
西側地上より海岸方面を望む
出入口
JR三ノ宮駅の高架下に設けられた出入口もある。
西側コンコース
駅の改札は東西にあり、西側(かつての頭端側)の改札は駅開業時からある。配線変更と同時に行われた駅改良工事でリニューアルされた。
西改札
南改札・北改札は改良工事によって西改札に統合、改良前の面影は天井高くらいにしか見られない。
東口
東口は改良工事で設けられた出入口で、2006年に建てられた複合ビル「ミント神戸」につながる出入口もある。
左:東改札口 右:東改札内コンコース
東改札は改良工事により設けられた改札。
ホーム元町方より
島式ホーム2面3線の線路配置だが、中線は梅田方への折り返ししか出来ず、元町方で2つのホームはつながっている。ターミナル駅のような雰囲気が漂う。
ホーム中程より 左:梅田方 右:元町方
ホームのうち元町方は開業当時からのアーチ天井。壁などの意匠はレトロ調で統一されている。
階段
階段室もレトロ調の意匠。
梅田方
ホームは梅田方に延長できるようになっている。
頭端部
中線が頭端構造になっている中間駅というのは珍しい。類例は山陽網干線飾磨駅くらいだろうか。
駅名標
2014年に現在の駅名に改称された。
・駅のデータ
沿革 1905(M38年)年4月12日:阪神の神戸駅として開業(併用軌道・終点駅)/1912(T1)年11月1日:延伸に伴い三宮駅に改称(併用軌道・中間駅)/1933(S8)年6月17日:地下化し神戸駅に再改称。再び終点駅に/1936(S11)年3月18日:元町駅への延伸により三宮駅に改称/2012(H24)年6月2日:駅改良工事の進展により線路配置を変更/2014(H26)年4月1日:神戸三宮に駅名改称
駅のある地点:神戸高速線元町起点32.1km
・ページのデータ
取材:2016年8月30日
公開:2018年4月21日(2010年5月30日取材の様子は2011年10月6日に公開)
更新:公開後未更新