新清水駅は静鉄静岡清水線の駅で、同線の終点駅である。JR清水駅とは連絡駅とされているが、両駅の間は数百m離れており、乗り換えるには少し距離 がある。開業当初の駅名は辻村であったが、その後江尻新道、清水相生町を経て現在の駅名に変更された。
櫛型ホーム2面2線の線路配置で、2本ある線路のうち片方だけが乗降分離されている。かつてはもう1面1線ホームと線路があり、その線路は駅前を
通っていた清水市内線につながっていた。
左:正面口 右:正面改札
線路の終端側には平屋建ての正面口駅舎がある。頭端式ホームの根元に改札があり、小さいながらもターミナルらしい構造の駅舎である。
駅前の風景 左:北側 右:南側
駅前は清水駅と清水港を結ぶ国道149号線で、当駅周辺は静岡市清水区の中心市街地である。静岡に近いこともあるのか、残念ながら清水の市街地は少し勢い
がないように感じた。
巴町口
この駅にはホームの先端側(つまり駅の西側)にも小さな出入口「巴町口」がある。
巴町改札
巴町口の改札と駅事務室は道路からは少し奥まったところにある。上写真に見える駅入口の建物は駅前で営業しているたこ焼き・タイ焼きの店である。
巴町口駅前
巴町口の周辺もかつての市街地であるようだ。右の建物の裏には巴川が流れる。
ホーム 左:終端側より新清水方面を望む 右:終端側を望む
2面2線の線路配置を持つ櫛型ホームで、赤く舗装された島式ホームが乗車用ホーム、その向かい側が1番線の降車用ホームである。
かつての3番ホーム
2番ホームの向かい側にも降車用ホームの跡がある。さらにその裏手(広告の裏側)はかつては3番線があった場所で、3番線は静岡清水線と駅前を走る清水市
内線の連絡線でもあった。
静岡方面を望む
静岡方には構内踏切があり、乗車ホームと巴町口をつなぐ。駅を出た線路は大きくカーブするため、駅と上下渡り線は離れたところにある(東武浅草駅のような
構造)。
駅名標
右の立形駅名標はこの駅にしかないもの(2009年に訪れた当時は新静岡にも設置されていた)。
・駅のデータ
沿革 1908(M41)年5月18日:辻村として開業/1908年12月9日:鷹匠町まで開業/1918(T7)年:江尻新道に改称/1933(S8)
年3月22日:清水相生町に改称/1954年10月1日:新清水に改称
駅のある地点:静岡清水線新静岡起点11.0km
・ページのデータ
取材:2015年2月25日
公開:2015年7月31日
更新:公開後未更新
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