弘前東高前駅は弘南鉄道弘南線の駅である。開業当初は松森町と名乗っていたが、その後南弘前を経て東工業高前へと改称され、高校名の変更に伴って現在の駅名になった。その名前の通り駅の至近に弘前東高校が存在する。
高校生の利用が多いためか、駅舎は大きなものが建っている。単式1面1線の線路配置であるが、かつては島式1面2線の交換可能な線路配置であることが容易にわかる。また、交換駅だった時代の名残で現在も閉塞の境界が当駅にある。
駅舎(別角度から)
駅舎は2階建てで、1階に待合室や改札がある。横から見ると正面の見た目に比べて建物が薄っぺらいように感じる。
駅前
弘前東高前駅は弘南線がJR奥羽線から分かれた直後の地点にあり、駅前は2つの路線に挟まれたデルタ地帯に位置している。
左:待合室 右:窓口と改札
駅舎内部は待合室となっている。改札の設備は存在するが、改札自体は行われていない。(なお、訪問時高校の下校時間帯であり、高校生の顔が写り込まないように駅舎内を撮影するのにかなり苦労した。)
駅舎脇の通路
この駅は朝夕以外は無人駅で、無人の時間帯には待合室を閉鎖するため、待合室を通らずにホームに向かうための通路が用意されている。
ホーム 左:弘前方を望む 右:黒石方を望む
単式ホーム1面1線だが、駅舎との間にはかつて線路が敷かれていた。現在でも架線が張られているほか、ホーム端には閉塞の境界があることを示す出発信号機が置かれている。駅舎との間はかつての構内踏切を通って出入りする。
弘前方面
当駅の弘前方で弘南線とJR奥羽線は合流する。奥羽線の701系電車が見える。
駅名標
・駅のデータ
沿革 1927(S2)年9月7日:松森町駅開業/1929(S4)年6月17日:南弘前に改称/1988(S63)年4月1日:東工業高前に改称/2005(H17)年4月1日:弘前東高前に改称
駅のある地点:弘前駅起点0.9km
・ページのデータ
取材:2015年8月26日
公開:2016年7月2日
更新:公開後未更新