日本駅巡り紀行

京成上野駅(2012年)

 

[ 京成上野駅 けいせいうえのえき KS01 ] 東京都台東区
京成本線→  日暮里駅(成田空港方面)
現在の様子→京成上野駅(2020年)

 京成上野駅は京成電鉄のターミナルで、JRや東京メトロの上野駅と接続しています。ただし、当駅とJR上野駅は離れているため、JR線との乗り換えは隣の日暮里で行うのが普通です。

 もともと京成電軌(現在の京成電鉄)のターミナルは押上駅でしたが、都心延伸のため筑波高速度電気鉄道(都心部以外は未成)を買収し、同社の持っていた免許を活用して青砥〜上野公園(現:京成上野駅)間を開業させこの駅がターミナルとなりました(ここに至るまで、王子電軌との直通を画策したり、東武と競願で浅草延伸を目指したりするなど、いくつかの試みをしています)。ただし、先述の通り乗り換えの便が悪いことなどもあって、現在では実質的なターミナルの地位を日暮里駅に譲っています。

 駅は上野公園の直下にある島式2面4線の地下駅で、東京に乗り入れる私鉄のターミナルとしては唯一開業時から地下にあります。駅舎の上には上野公園があり、その影響で駅の規模はあまり大きくありません。JRの駅までは100mほど歩く必要があります。

2017年から2019年にかけてのリニューアルで大きく雰囲気が変わりました。

 正面口
駅の正面口は駅の東側にあり、中央通りに面しています。駅のある付近では上野公園が大地になっており、その法面を駅出入口にしています。正面は成田空港への利便性をアピールする宣伝になっており、スカイアクセス開業の際に内容が変更されました。

 正面口近影
出入口を入るとすぐに階段で、駅舎は半地下にあります。

 
 駅前
駅前は中央通りで、北側にはJR線が見えます。向かい側のヨドバシカメラはもともと京成の本社でした。

 池之端口
公園を挟んで西側には池之端口があります。二つの小さな出入口が並んでいる構造です。

 池之端口 駅前
裏路地に面しています。

 
 左:地下通路への連絡口 右:駐車場への連絡口
地下駅であるので、地下鉄の上野駅や上野公園直下の地下駐車場などと繋がっています。

 改札
改札口は一つしかなく、そこまで規模も大きくありません。

 
 ホーム 左:車止め方向 右:成田空港方面
島式2面4線の線路配置の地下ホームです。

 車止め
スカイライナーの10両化計画があったためホームは長く作られていますが、車止め側の2両分ほどは立ち入れません。そのため、2つのホームは繋がっているにもかかわらず乗客は地下で行き来できません(あまり困る人はいないと思われますが)。

 駅名標
駅名標は当駅でしか使われていない縦横比のものです。また、駅名標には「京成」がつくものの、路線図は「上野」で統一されています。

 

京成本線→  日暮里駅(成田空港方面)
現在の様子→京成上野駅(2020年)

・ページのデータ
取材:2009年12月25日、2010年7月18日、2012年7月16日(最新取材日撮影写真のみ掲載)
公開:2010年10月4日
更新:2011年1月23日、2012年12月3日

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