手樽駅はJR仙石線の駅である。手樽駅の周辺はかつては手樽浦という松島湾の一部で、浦を横切るように宮城電気鉄道は敷設された。しかし戦後になって手樽湾は埋め立てられて田園地帯となり、手樽駅も海から離れた内陸の駅となった。現在でも駅前に「松島手樽干拓記念之碑」が建っている。
駅入口
駅には県道から道なのか民有地なのかも分からないような場所を通って入っていく。駅舎はなく、ホーム端にあるスロープを上がるだけで入場できる。
ホーム端
ホーム端には第4種踏切とも勝手踏切ともとれる設備があるが、私が訪れた当時はロープで閉鎖されていた(もしかすると震災から探訪3か月前までの運休期間に作られた勝手踏切だったのだろうか)。この通路が通れないと駅北側の集落の住人は駅を利用するためにかなり回り道する必要があるが、そもそも利用者が少ないためあまり関係ないのかもしれない。
駅周辺
駅周辺は駅の近傍(もとから陸地だった部分)は集落が広がり、その他は干拓によってできた田園地帯となっている。駅前の県道沿いには「松島手樽干拓記念之碑」が建っている。
ホーム 左:あおば通方を望む 右:石巻方を望む
単式1面1線の線路配置で、ホーム上には待合室がある。また、震災からの復旧を機にホームのアスファルトも舗装し直されている。かつては相対式ホーム2面2線の線路配置だったらしいが、全くその面影はない。
駅名標
・駅のデータ
沿革 1928(S3)年4月10日:開業/1968(S43)年:駅周辺の干拓事業が完了
駅のある地点:仙石線あおば通起点27.3km
・ページのデータ
取材:2015年8月23日
公開:2016年8月27日
更新:公開後未更新