苦竹駅はJR仙石線の駅で、陸上自衛隊仙台駐屯地の最寄り駅である。かつては当駅の北側で仙石線と交差する梅田川の北側に新田駅として開業したが、 東京第一陸軍造兵廠仙台製作所の建設に伴って戦時中に移転・改称された。駅名の由来は周辺に多く生えていたマダケ(別称苦竹)という説やかつてあった仙台 藩の米倉庫への荷揚げが転訛したという説がある。
相対式ホーム2面2線の線路配置を持つ駅で、仙石線に3駅ある高架駅の中では最も古く高架化された。駅の北側で国道45号線と交差しており、ホーム
の半分は跨道橋になっている。
駅出入口
駅舎は高架下にあり、同じく高架下にある駅の出入口は線路と交差する国道45号線に面している。
駅側面
右側に見切れている道路が国道45号線で、キオスクの裏に駅出入口がある。1966年に高架化された古い高架駅であり、コンクリートにも年季を感じる。写
真左に見えている並木の裏側は自衛隊の駐屯地である。
駅前 左:西側を望む 右:東側を望む
駅前には国道45号線が通り、交通量は多い。駅周辺はかつて歓楽街だったが面影は薄く、パチンコ屋などがあるほかはマンションなどが建つ住宅街である。
改札
現在の駅舎は2003年に建てられたもので、それまでは現在改札があるあたりに待合室があっただけでホームにはその横(2つ上の写真でキオスクがあるとこ
ろ)を通って自由に入れる構造の無人駅であった。
ホームへ上る階段
駅本屋やホーム上屋は21世紀に入ってリニューアルされているが、ホームへつながる階段には年代を感じられる。おそらく高架か当時からのものだろう。
ホーム 左:あおば通方を望む 右:石巻方を望む
相対式2面2線のホームは緩いカーブと勾配の区間にある。階段やエレベーターのある部分のみホーム上屋や壁が設けられているが、その他の部分は壁が低く幅
も狭く、古い高架駅であることを感じられる。
あおば通方
あおば通方は緩い下り勾配のまま仙台トンネルへと下って行きます。写真左の建物は自衛隊の駐屯地。
石巻方
石巻方も駅を出るとすぐに下り勾配になり、地上に下りていきます。
駅名標
・駅のデータ
沿革 1928(S3)年5月15日:新田駅が開業/1943(S18)年2月8日:新田駅が移転し苦竹駅が開業/1966(S41)年1月20日:高架
化
駅のある地点:仙石線あおば通起点4.0km
・ページのデータ
取材:2015年8月22日
公開:2016年1月10日
更新:公開後未更新