日本駅巡り紀行

5300形(東京都交通局)

 

[ 5300形 ] 東京都交通局 都営浅草線

 5300形は都営浅草線用の車両で、都営浅草線のほか、乗り入れ区間である京急・京成・北総の各路線で運行しています。浅草線を開業時から支えてきた5000系を置き換える目的で登場した形式で、現在では浅草線用を走る東京都交通局の車両は本形式のみとなっています。

 京急・京成と合わせた車体長18m・3ドアの車体で、全ての編成が8両編成を組んでいます。アルミ製ながら車体前面が白く塗られていて、窓の下には赤と焦げ茶の帯が入れられています。車内は温かみのある配色となっており、丸みのあるデザインです。

 1990年に投入を開始し、長らく都営浅草線の顔となっていましたが、2018年から2021年にかけて導入された5500形により置き換えられました。5300形では高速域での加速が悪いため120km/h運転に使用されていませんでしたが、5500形では120km/h運転も可能となっています。

外観


 5320編成 成田空港方より 京成立石にて
車体は白く塗られていて、よく目立ちます。先頭の貫通扉は京急・京成と同様に進行方向向かって右側に寄せられています。


 5311編成 羽田空港・三崎口方より 京成船橋にて
製造時期によってスカートの形が違い、古い編成は小さなスカート、新しい編成は大きなスカートです。


先頭・側面ともに行き先表示は3色LED式です。

内装

 
内装はオールロングシートで、袖仕切りやスタンションポールなどには丸みのあるデザインが多用されています。貫通扉も特徴的で、左右2つの扉が同時に開閉する構造となっています。


先頭部には窓が設置されていますが、地下区間ではカーテンが閉じられます。

 車いすスペース
先頭車には車いすスペースが設けられています。


ドアには化粧板が張られています。改良によって中央に黄色いシールが追加されたようです。

 
ドアの上には千鳥配置でLED式の案内表示器が設置されています。

・ページのデータ
取材:2011年11月14日
公開:2012年5月1日
更新:2022年3月27日(5500形の記述を追記)

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