日本駅巡り紀行

取材:2011年5月3日・4日
公開:2012年1月21日
更新:公開後未更新

103系(阪和線)

 

[ 103系 ] JR西日本日根野電車区 阪和線

 阪和線103系の歴史は長く、1968年に快速列車の混雑緩和用として使用されたのが始まりでした。その後は羽衣線にも使用範囲が広がり、現在でも多くの車両が活躍しています。

 現在阪和線用の103系として使用されているのは4両編成と6両編成で、基本的に各駅停車に使用されています。過去には各駅停車から快速まで大多数の列車が103系によって運転されていた時期もありましたが、現在では大きくその数を減らし、昼間は4両編成の天王寺〜鳳間の列車と3両編成の鳳〜東羽衣間の列車がそれぞれ15分間隔で運転するのみになっています。

 現在使用されている車両の中には森ノ宮電車区(大阪環状線)や奈良電車区(関西線など)からの改造車などもあり、多くのバリエーションがあります。

 編成番号不明(以降特記がなければすべて) 浅香にて 和歌山方より
戸袋窓の廃止のほかは外観に大きな手が加えられていない、かなり原形に近い編成です。

 美章園駅にて 天王寺方より
側面などに補修痕が目立つ車両もあり、先がそこまで長くないことがわかります。

 浅香にて 和歌山方より
体質改善40Nという最も抜本的な更新工事が施された車両で、先頭をはじめとして外観も大きく変化しています。中間車とは雨どいの形状などが大きく違い、違うメニューの改造が行われたことがわかります。

 東羽衣にて 東羽衣方より
羽衣線には3両編成のワンマン運転対応車両が使用されます。

 和泉府中にて 天王寺方より
低運転台車が多い阪和線ですが、一部にはこのような高運転台車もいます。

 
 K607編成 和泉府中にて 天王寺方より(左) 3・4号車間(右)
この編成は森ノ宮電車区と奈良電車区から転用された直後で、私が阪和線を訪れた頃はまだオレンジとウグイス色の塗装をまとっていました。このような事態は路線間での転用が多いJR西日本では比較的よく発生するようです。
※この編成は現在はスカイブルーに塗装し直されています。

 側面
方向幕は黒地に白文字のものが使用されています。文字が小さめで、特にローマ字はほとんど読めません。

 

[ 103系 ] JR西日本日根野電車区 阪和線

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