阿下喜駅は三岐鉄道北勢線の終点駅。旧・北勢町の中心駅で、三岐鉄道への移管後に駅の拡張・駅舎の改築・駅前広場の設置棟の改良が行われた。員弁川を挟んで並行する三岐線の伊勢治田駅まで1.7kmほどの距離で歩けるため、マニアの中には当駅で北勢線と三岐線を乗り換える人もいる。
駅舎
現在の駅舎は三岐鉄道移管後の2006年に供用開始されたもの。
駅前
駅前には広場があり、その奥を県道が横切る。駅周辺は旧北勢町中心市街地の南端付近で、主に駅前右手に市街地が広がる。
横から見た駅舎とホーム
駅前ロータリー
近鉄時代の阿下喜駅は単式1面1線の棒線駅で、現在よりも終端側に線路が伸びていた。当時の駅舎・ホームの跡地に現在の駅前広場がある。
軽便鉄道博物館
駅舎の裏手には「軽便鉄道博物館」がある。ホームに並行してナローゲージの線路と、更に狭いミニ列車用の線路が敷かれている。
ナローゲージの線路の西桑名方に博物館の建物、阿下喜方に転車台がある。
モニ226号
博物館の線路にはモニ226が静態保存されている。モニ226は北勢鉄道が全線開業に合わせて製造した電動車がルーツで、1977年の270系投入後は内部・八王子線に転籍し、1983年に260系に置き換えられて廃車された。その後公園にて保存されていた車両を有志が復元して2011年から現在は公開している。
モニ220形は1977年までの多くの期間で北勢線唯一の電動車形式だった主力車両で、一部の車両はモ277に置き換えられる1992年まで活躍した。
改札
有人駅だが、早朝夜間と昼間の一部時間は無人駅となる。
駅出入口
雨風の侵入を防ぐため、駅舎と駅前広場の間にはガラス張りの塀が設置されている。
待合室
ホーム 1枚目:西桑名方 2枚目:阿下喜方
島式ホーム1面2線で、終端に駅舎がある。ホームから駅前広場まで階段がなく、バリアフリー化されている。
西桑名方
駅名標
・駅の沿革
1931/07/08:開業|2006/12/01:現在の駅舎を供用開始
・ページのデータ
取材:2021/11/27
公開:
更新:公開後未更新