西桑名駅は三岐鉄道北勢線の起点駅で、JR・近鉄・養老鉄道の桑名駅の東口南側に隣接している。1961年までは当駅から東の桑名京橋駅まで線路が伸びており、中間駅だった。桑名駅の南にあるのに「西」桑名駅を名乗っているのは当駅の所在地がかつて「西桑名村」だったためで、「西」というのは桑名駅ではなく桑名城との位置関係を表している。
起点駅ながら単式1面1線の棒線駅で、多くの列車は当駅到着後10分ほどで折り返していく。駅の南側にある踏切では日本で唯一762mm・1,067mm・1,435mmの3種類の軌間を一気に渡ることができる。
駅舎
画像左手の2階建ての建物が駅舎で、桑名駅(画像よりも右側)の駅前ロータリーに接している。
駅前
桑名駅東口ロータリーに駅は面しており、駅周辺は桑名市中心部の一画となっている。
駅出入口
駅舎はホームの高さにあるため、段差がある。
駅出入口
メインの出入り口に向かって左手奥にもう1ヶ所出入口がある。
桑名駅
桑名駅の駅舎は2020年に建設された真新しい橋上駅舎。駅舎建て替えにより、西桑名駅との乗り換えは便利になった(改札間で徒歩約200m)
桑名駅から見た駅前広場
画像右手奥に西桑名駅がある。2021年現在では乗り換え経路上で雨に濡れる区間がある。
改札
終日有人駅で、他の駅よりも明らかに改札機の台数が多い。改札窓口の上には行先表示器があるが、行き先が少ないため単純な電照式となっている。
駅舎内
ターミナル駅ながらも自販機程度しかないシンプルな駅舎。待合室は改札内にある。
ホーム 1枚目:西桑名方 2枚目:阿下喜方
単式ホーム1面1線の棒線駅で、列車は当駅には長居しない。ターミナル駅のため上屋がホームの全長に整備されている。
終端部
ホームのすぐ先で線路は終わっている。ホーム終端部はスロープとなっており、車椅子などの乗客のバリアフリー通路ともなっている(駅員の同伴が必要)。
駅名標
近鉄時代に近鉄名古屋線と別の駅であることを強調する必要があったためか、至近距離にあるにも関わらず別の駅名を名乗り続けている。
終端から見た西桑名駅
バスの切符売り場などの建物の裏に隠れるようにして駅がある。
桑名駅跨線橋から見た西桑名駅
桑名駅の南側にある踏切
日本で唯一、1つの踏切で3つの軌間の線路を渡ることができる。手前から北勢線(西桑名第2号踏切)、JR(桑名駅構内踏切)、近鉄(益生第4号踏切)。
反対側から見た踏切
1,435mm→1,067mm→762mmと変わるごとに軌間の差を実感できる。
・駅の沿革
1914/04/05:大山田駅として開業|1915/08/05:桑名町(戦後、桑名京橋に改称)まで路線延伸|1931/07/08:西桑名に改称|1961/11/01:桑名京橋駅廃止により再び起点駅となる
・ページのデータ
取材:2021/11/27
公開:2022/02/15
更新:公開後未更新