日本駅巡り紀行

2000系(仙台市交通局)

[ 2000系 ] 仙台市交通局 仙台市地下鉄東西線用

2000系は仙台市交通局の保有する車両で、仙台市地下鉄東西線のみで使用されている。東西線はリニアメトロなので、リニアモーターにより駆動する。2019年時点では全車両が東西線開業時に製造された車両である。

車体は全長16.5m・片側3扉のステンレス製。全電動車の4両編成で、先頭車にシングルアーム式のパンタグラフ、中間車にVVVFインバータを搭載している。2・3号車間に中間電動車を増結して5両編成化できるように準備されており、形式も2100-2200-2400-2500と、2300形が空けられている。全幅2,494mm、全高3,145mm(先頭車)と通常の鉄道よりかなり小型の断面だが、卵型の断面形状や中吊り広告の廃止などで車内空間の拡大を図っている。

デザインは「自然と調和し、伊達の歴史を未来へつなぐデザイン」をコンセプトにしており、東西線のラインカラーである青系を基本とした色使いとなっている。ドア窓の形状などに1000系から継承した部分もあるが、ほとんど同じ企業の車両とは思えないほど雰囲気は異なる。

外観

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 2507編成 八木山動物公園方より 国際センター〜大町西公園間にて
前面のデザインは伊達政宗の兜の三日月の前立てをイメージしている。ステンレス無塗装で、ホームドアの設置を前提にデザインされていることから側面のラインカラーなどはすべて窓よりも上にある。

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 2513編成 八木山動物公園方より(後ろから) 国際センター〜大町西公園間にて
尾灯は下部にあり、前照灯と離れている。側面上部には空・川・海を表す「水色」のライン、窓まわりには水の「青」、青葉の「緑」、街の活気や人のあたたかさの「黄」や「オレンジ」のスクエアドットを配置している。

画像の説明はありません スクエアドット

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 LED方向幕
側面にはLEDの行先案内表示器がある。せっかくフルカラーだからか、「回送」表示は赤色。

内装

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 室内
ロングシートで、座席モケットは紺青・壁はクリーム・袖仕切りは茶色の落ち着いた配色。中吊り広告や枕木方向の吊り手は設置されていない。各車の車端部に優先席とフリースペースが設けられている。

画像の説明はありません 座席
座席は6人がけ(車端部4人がけ)のロングシートで、モケットは紺青(優先席赤紫)。中央部のみしか荷物棚は設置されていない。

画像の説明はありません ドア
両開きドアで、窓の上下が半円形なのは1000系と共通する仙台市地下鉄の特徴。ドア上部の左右両側にLCDを設置できるようになっているが、現状は片側のみに設置している。

画像の説明はありません LCD表示器

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 LCD表示器準備工事
LCD表示機が設置されていない場所は、何も使われていないか路線図シールを貼られるかしている。

画像の説明はありません 運転席後部
八木山動物園を除くすべての駅でホームが進行方向右側にあるため、日本の車両では珍しく右側運転台を採用している。多くの車両とは逆に進行方向左側に扉がある。

画像の説明はありません 運転台
右手ワンハンドルマスコン式(マスコンは隠れて写真に写っていない)。通常はATOを使用しているため運転手が運転することは少ない。

・形式のデータ
沿革 2015年11月:落成
メーカー 近畿車輛
所属基地 荒井車両基地
編成数・両数(2019年2月現在) 15編成60両

・ページのデータ
取材:2018年8月14日
公開:2019年2月10日
更新:公開後未更新

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