日本駅巡り紀行

1000系(仙台市交通局)

[ 1000系 ] 仙台市交通局 仙台市地下鉄南北線用

1000系は仙台市交通局の保有する車両で、仙台市地下南北線のみで使用されている。21編成84両が配置され、全ての南北線列車を1000系で運転している。

アルミ合金製の20m級4扉車体に狭軌台車という一般的な構成だが、他線から独立した南北線専用のため独自仕様も多く盛り込まれている。車体は一般的な地下鉄よりも大型で、幅は2890mm(地下鉄では2800mmが多い)ある。車体長についても先頭車の定員を中間車と揃えるため先頭車が21,750mmある。ワンマン運転を前提としているため運転台が右側に置かれていることも外観上の特徴となっている。

外観は白地に緑帯の塗装が施され、車内は一般的なロングシート。1100形-1200形-1500形-1600形という編成構成で、4両編成の中間に2両を増結できるように車両番号が空けられているが増結される見込みはなく、2024年度からは新形式3000系で置き換えることが予告されている

外観


 1618編成 八乙女にて 富沢方より
アルミ合金製の車体だが白地に濃淡2色の緑帯に全面塗装されている。前面はブラックフェイスではなく「グリーンフェイス」。日本の一般的な鉄道車両とは貫通扉の位置が左右逆なのが特徴的。


 1607編成(手前)と1602編成(奥)の離合 八乙女にて 泉中央方より
今のところ全車両が1000系に統一されている。2024年度から置き換えが開始される予定。


 行き先表示器
2004年から行われた更新工事によりLED式に交換された。


 パンタグラフ
菱形。

内装

 
 中間車内
内装はオールロングシートとなっている。


 車端部
車椅子スペースも設置されている。


 貫通路
上2枚の写真で分かる通り、かつては一部車間を除いてキノコ型の幅広貫通路だったが、現在では貫通扉が設置されている。


 座席
座席はバケットシートではない。モケットは定員着席促進のため3・1・3で区切られているが、後に中央に手すりを増設して6人がけにしたため意味を為さなくなっている。


 座席
単色のモケットを使用している編成もある。戸袋窓があることと袖仕切りに風よけのアクリル板が設置されていることが特徴的。

 
 ドア
ドア窓が丸みを帯びた特徴的なデザインは東西線2000系にも引き継がれた。鴨居部にはLED案内表示器が設置されている。


 先頭部
先頭車と中間車の定員を等しくするため、運転台後部にも座席が設置されている。


 運転台
右手ワンハンドル式。ATOによる運転であるためほとんど使われていない。

・形式のデータ
沿革 1987年7月:運行開始|1992年・1996年:増備
メーカー 川崎重工業
所属基地 富沢車両基地
編成数・両数(2020年4月現在) 21編成84両

・ページのデータ
取材:2018/08/14
公開:2020/04/19
更新:公開後未更新

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