日本駅巡り紀行

曽根田駅

[ 曽根田駅 そねだえき ] 福島県福島市
福島駅(福島方面)   ←福島交通飯坂線→   美術館図書館前駅(飯坂温泉方面)

曽根田駅は福島交通飯坂線の駅。福島駅至近の目立たない駅だが、かつて1962年までは電鉄福島を名乗り、1975年までは車庫も所在するなど飯坂線の主要駅であった。駅舎は切妻の特徴的な木造駅舎で、12階建ての駅ビルへの建て替え計画もあったが凍結されてむしろ古い駅舎がリニューアルされて使用されている。ホームはかつて交換可能な1面2線だったが、現在は1面1線の駅として使用されている。

画像の説明 駅舎
駅舎は切妻を組み合わせた印象的な造形。かつては屋根の色が青色で現在よりも老朽化していたが、2010年に改装されて現在の赤い屋根の駅舎となった。2008年には2010年度をめどにマンション・コンビニなどが複合した12階建ての駅ビルに建て替えることが公表されたが、福島交通の会社更生法適用や震災の影響で立ち消えた(憶測だが、現駅舎の改装をしたときには既に凍結されていたと思われる)。

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 駅前
駅周辺は「曽根田駅前」というよりは「福島駅前の外れ」というような雰囲気で、道路を挟んで向かいにあるショッピングセンターは幹線道路や福島駅のほうを向いているため駅に裏側を向けてしまっている。駅前広場は歩道や駐輪場として利用されている。

画像の説明 駅舎内
高い天井が特徴の広々とした待合室で、レトロな雰囲気が漂う。

画像の説明 テナント
かつては駅舎のテナントとして「レッドハウス」という花屋さんが営業していたようだが、2014〜2016年ごろ(詳しい時期は不明)に撤退してしまったようで、探訪日現在には空きテナントとなっていた。同店営業当時は駅前に並べられた売り物の花が曽根田駅の特徴の一つでもあったようだ。

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 左:券売機 右:改札
昼間は無人駅(朝夕は有人との情報もあり)。

画像の説明 ホームへの通路
後の写真を見れば分かるように当駅はかつて島式ホームだった。改札を抜けるとかつての線路を横断し、ホーム中央に設けられた階段でホームに出入りしているが、往時はどのような構造だったのだろうか。

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 ホーム 左:福島方 右:飯坂温泉方
島式ホーム1面2線だが、駅舎側の線路は本線と分離され、行き違い不可能になっている。

画像の説明 ホームから見た駅舎

画像の説明 福島方
駅舎側の線路はホーム終端で行き止まり。わざわざ車止めが置かれているということは側線などとして使用されることもあったのだろうか(構内踏切と支障してしまうので使いにくそうだが)。

画像の説明 飯坂温泉方
飯坂温泉方では分岐器のみが撤去されている。こちらのほうが福島方よりも後に本線から分離されたような雰囲気である。

画像の説明 駅名標

福島駅(福島方面)   ←福島交通飯坂線→   美術館図書館前駅(飯坂温泉方面)

・駅のデータ
沿革 1924(T13)年4月13日:曽根田駅として開業/1942年12月3日:森合〜福島間が路面電車から現在の線路に切り替え。曽根田駅も移転/1943(S18)年7月17日:電鉄福島駅に改称/1962(S37)年9月5日:曽根田駅に再改称
駅のある地点:飯坂線福島起点0.6km

・ページのデータ
取材:2016年8月12日
公開:2017年11月15日
更新:公開後未更新

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