[ 1000系 ] 山万
1000形は山万ユーカリが丘線用の車両で、山万が保有する、またユーカリが丘線で運行される、唯一の車両形式です。3両編成3本が在籍し、各編 成にはこあら1号〜3号の愛称がつけられています。
車体長等のデータは不明ですが、新交通システムらしい小さな車体で、各車両にドアは片側1か所しか設けられていません。オールロングシートで、荷 棚や冷房もついていないという、徹底したコストダウンが窺える車内です(もっとも、乗車時間はたかが知れているので、需要に見合っているとは思います が)。
なお、取材後に車体の塗装が変更されたため、以下の写真に写っている車両の塗装は、現在とは異なっています。
外観
こあら1号 編成方向不明 ユーカリが丘にて
前面は左右非対称で猫顔という独特なデザインです。Mc(1100)-T(1300)-Mc(1200)という3両編成ですが、1周する度にルー
プ線を通ることになるため、編成の方向は固定されていません。
必要最低限の機器しか積んでいない上に床下がカバーで覆われているため、1982年製という少し古めの車両ながらも見た目はスマートです。
行き先表示器
行き先表示器は意外にもLED化されています。ただ、行き先自体が少ないため、実際にはこれを見る人というのはあまりいない気がします。
内装
座席は簡素なロングシートで、オリーブ色の落ち着いた色調です。車内は狭いですが、設備がかなり簡素なためか窮屈さはあまり感じられません。また、つり革
が直接天井に取り付けられているのも特徴的です。
先頭車車内
運転室との仕切りは簡素なデザインで、全面展望はほとんど楽しめません。この車両は非冷房であるため、夏の間乗客が少しでも涼めるように車内のすべての窓
は上部が開閉できるようになっています。
ドアは両開き式で、天井が低いため上部が内側に折れ曲がっています。また、ドア窓は少し低めの場所についていて、左右の窓が一体であるかのように見せかけ
るデザインになっています(同様のドア窓のデザインは千葉ニュータウン鉄道やJR西日本でも一部で採用されています)。
ドアの脇の広告の中には、ユーカリが丘線の地域密着ぶりがわかるようなものもあります。
運転室
運転台
マスコンは右手ワンハンドル式で、運転台左側にはワンマン運転機器がつけられています。ホームの配置の関係からか、運転台は運転室右側に寄せられていて、
左側には各種機器類が置かれています。
・ページのデータ
取材:2010年4月25日
公開:2014年3月12日
更新:公開後未更新