[ 2000系 ] 東葉高速鉄道 東葉高速線
2000系は東葉高速鉄道の車両で、2021年現在同社が保有する唯一の車両型式である。東葉高速鉄道は1996年の開業時に営団から5000系を譲受して改造し、1000系として運用していた。しかし、東西線ATC更新にともない1000系は10年前後で引退することとなり、そうして導入されたのが2000系である。車両新造のための種々の業務を東京地下鉄が代行したため、設計の多くが05系13次車と共通化されている。
車体は20m・4扉のアルミニウム合金製で、日立製作所の「A-Train」を採用している。性能等や機器類は05系と合わせられているが、JR先に直通するための各種機器を搭載していないため中野〜東葉勝田台間以外には乗り入れられない。
外観は05系13次車をベースとしているが、塗装が異なっており、ラインカラーは下からオレンジ(太)・白(細)・赤(細)の3色とされている。また、05系にはない幕板部にもラインカラーが配置されている。前面のデザインもほぼ同一だが、ライト周辺の形状が若干異なるとともにブラックフェイス化されたことで印象が異なる。内装もほぼ05系13次車と同一だが、モケットや化粧板の配色が異なる。
第11編成 行徳にて 東葉勝田台方より
外観は05系の後期型とほぼ同様で、縦曲線主体の先頭部と「吊り目」なライト配置が特徴。ただし、ライト周辺から前面窓まで一体のブラックフェイスとされているため05系と印象がだいぶ異なる。
パンタグラフ
車内(中間車)
ロングシートで、モケットはラインカラーを意識した濃淡の緑色(優先席は紺色)。化粧板はライトグレー、袖仕切りは木目調で、いずれも05系とは異なる。
フリースペース
2000系と05系13次車は全ての中間車にフリースペースが設置されている。2010年代以降増えている同様の取り組みの中では最初期の車両と言えそうだ。
車内(先頭車)
座席
座席はバケットシートではないが1人分ごとに区分されている。3席と4席の間にはスタンションポールがある。
扉
扉の内側にも化粧板が貼られている。鴨居部の案内装置はLEDスクロール式で、千鳥配置とされている。05系では全扉へのLCD装置取り付けが進んでいるが、2000系に同様の動きはない。
運転台
運転台も05系13次車とほぼ共通で、左手操作式のワンハンドルマスコン。クリームベースの明るい配色とされている。
・車両のデータ
沿革 2004/12/07:営業運転開始
編成数・両数 10両11編成
・ページのデータ
取材:2010/02/11〜2018/01/03
公開:2021/09/24
更新:公開後未更新