日本駅巡り紀行

西武9000系

[ 9000系 ] 西武鉄道 玉川上水車両基地 多摩湖線西武園線

9000系は西武鉄道の通勤型車両。西武線に4ドア車10両編成を増やすために導入された車両で、西武鉄道で最後の「黄色い西武線」であるとともに、自社の所沢工場で最後に新製された車両である。

20m・4ドアの鋼製車体で、扉以外は黄色に塗装されている。外観・内装は新2000系を踏襲しており、特に外観はほとんど見分けがつかないほど似ている。初期は10両固定編成を組んでいたが、現在は4両固定編成を組む。

新製時には池袋線と新宿線に4編成ずつ配置されたが、最終的には池袋線に集約されて池袋線・狭山線のみで使用されていた。しかし、2017〜2020年度にかけて池袋線から運用離脱し、3編成は全車廃車・5編成は4両編成化・ワンマン対応の改造を受けて多摩湖線・西武園線に転属した。

外観

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 9104編成 青梅街道にて 2022/01/01撮影
6000系よりも新しい形式だが、1世代前の新2000系と瓜二つな外観をしている。扉のみをステンレス無地とした黄色い塗装や銀色の「ヒゲ」などの特徴を持つ最後の形式となった。

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 9103編成 青梅街道にて 2022/01/01撮影
9103編成は京急とのコラボで「RED LUCKY TRAIN」ラッピングをまとっていた編成で、ワンマン改造後も赤一色の塗装を維持している。

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 9108編成 萩山にて 2022/01/01撮影
9108編成は「L-train」として西武ライオンズのロゴなどがラッピングされていた編成で、ワンマン改造後もレジェンドブルー一色の塗装を維持している(現在のL-train」は20000系)

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 側面
戸袋窓が設けられていたが、広告枠を増やすため池袋線時代の2013年頃に埋められた。

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 行先表示器
側面行先表示器は幕式。種別が表示されていた枠は多摩湖線転属時にカッティングシートで塞がれている。

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 パンタグラフ
パンタグラフはシングルアーム式。

内装

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 車内
ロングシートで、2000系と同じくオレンジ色(一般席)・薄緑色(優先席)の色使い。袖仕切りがパイプのみであるなど、西武6000系を含む同世代の車両に比べ少し古さを感じるデザイン。

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 座席
バケットシートになったのは多摩湖線に転属するときのようだ。広告枠の周囲の化粧板をよく見ると、戸袋窓の亡霊が見える。

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 側扉
鴨居部のLED式車内案内表示器は池袋線時代から設置されており、当時は数少ない新2000系との見分けポイントだった。

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 運転室
本形式までの西武の車両全般に言えることだが、運転室の窓が子供に優しくない高さに付いている。当初から編成同士の併結は考慮していなかったはずだが、なぜか運転台は半室構造となっている。

・形式のデータ
沿革 1993年:営業運転開始|2020/10/01:多摩湖線での営業運転開始
車両数 4両5編成(2024年現在)(営業開始当初は10両8編成)

・ページのデータ
取材:2022/01/01
公開:2024/03/10
更新:公開後未更新

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