[ 01系 ] 東京地下鉄 銀座線用
01系は東京地下鉄の保有する通勤型電車で、銀座線で使用されています。2000形を中心とする旧型車両を置き換える目的で導入され、その後08 系まで続く「0x系」シリーズの元祖となりました。1983年に試作車が投入され、1993年に銀座線の車両を統一しました。2015年現在、1000系への置き換えが進んでおり、2016年度までに全車が銀座線での運用を離脱する予定です。
01系は銀座線の規格に合わせた16m級のアルミ車で、軌間は標準軌、集電方式は第三軌条式です。それまでの旧型車のイメージを一新することを 狙って投入されましたが、コストなどの都合からVVVFインバータ制御ではなくチョッパ制御とされ、また当初は冷暖房も設置されませんでした(最後に増備 された2編成はVVVFインバータ制御。冷房は装置の小型化に伴い途中から導入され、のちに全車が冷房化。暖房は2次車より導入されたが、1次車は非暖房 のまま)。
外装は全体に角ばったデザインで、腰板部にはオレンジとブラックの帯がまかれています。内装は落成時期によって少しずつ違い、初期の編成は通常の ロングシートで、後期の編成はバケットシートとされました。また、鴨居部には路線図型の列車情報案内装置が設置されています。
外観
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01-118編成 渋谷方より 渋谷にて
外観は角張ったシンプルな意匠です。営団が導入した車両の中では初めてのブラックフェイスです。
側面
側面は窓の大きさが目立つデザインです。側面の行き先表示機は設置されていません。
車内-初期車
左:中間車車内 右:先頭車車内
暖色系の内装で、車内はすべてロングシートです。
車端部
車端部は4人掛けのロングシートが設置されています。車端部の半分は優先席とされており、優先席には青系のモケットが使われています。妻窓が設置され、開放感を出しています。
座席
ロングシートは7人掛けで、背もたれの柄によって区切りがわかるようになっています。
車内-後期車
左:中間車車内 右:先頭車車内
後期車は座席がバケットシート化され、座席の色合いも変わっています。
車端部
車端部の座席について、優先席もバケットシート化されました。
座席
座席はこげ茶色とされ、それなりにクッションの利いたバケットシートとされました。個人的な意見ですが、1000系よりもこちらの方が座り心地は好きです。また、初期車ではアルミサッシがむき出しだった窓枠にはプラスチックのカバーが取り付けられました。
車内-共通
左:ドア 右:鴨居部
ドアの鴨居部には路線図型の案内表示機が設けられ、現在地、終点駅、次の駅で開くドアがわかるようになっています。
左:運転席後部 右:運転台
運転席後部の窓はかなり大きく作られていて、一番右側の窓は常にカーテンが上げられているので全面展望ができます。ツーハンドル式のマスコンです。
・形式のデータ
沿革 1984(S59)年1月:第1編成が営業開始(終夜運転で、前年12月31日の列車扱い)/2013年4月:除籍される編成が出始める/2016年度中:全車が営業から離脱
所属基地:上野検車区
編成数・両数(2013年現在):38編成228両(2016年度までに全車が1000系に置き換え予定)
・ページのデータ
取材:2015年1月16日(記号なし)・2014年11月15日(☆)
公開:2015年1月16日
更新:公開後未更新