日本駅巡り紀行

8000形

[ 8000形 ] 鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線、JR鹿島線用

8000系は鹿島臨海鉄道の気動車で、大洗鹿島線で使用されている。6000形を置き換えるべく導入が進められている形式だが、ほとんど共通点がないと言いたくなるほど6000形とはデザインも接客設備も異なる。

両運転台車で、全長20mの鋼製車体。扉配置は片側3ドアで、車内はロングシート・トイレなし。他の新潟トランシスの気動車との共通点も多く、前面デザインは三陸鉄道36-700形などと、扉や座席の配置は関東鉄道キハ5000形と類似している。塗装はクリーム・赤・紺の3色で、塗り分けも含めて6000形とは大きく異なる。

2015年から6000型の置き換え用として投入され、2023年現在で7両が導入されている。6000形と異なりトイレがないため、時刻表では8000形で運行される車両が明示されている。

外観

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 8004 水戸方より 荒野台 2022/07/18
紺・赤・クリームの3色で、2000形・6000形で採用されていた塗装からはイメージを大きく変えた。

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 8006 水戸方より 常澄 2022/07/18
3扉の大型車で、内装も含めて関東鉄道キハ5000形との共通項が多い。

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 8007 鹿島神宮方より 長者が浜 2022/07/18
連結時に車内を行き来できるように、貫通幌が各車の鹿島神宮方についている。

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 8002の側面
広告でラッピングされている車両もある。2023年現在、6000形のようなガルパンラッピングは行われていない。

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 側面行先案内表示
前面・側面ともに表示機は3色LED式。「ワンマン」「(行先)」を交互に表示する。

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 8007の側面行先案内表示
8006までの各車は表示機の書体が明朝だったが、8007では太い丸ゴシックが採用されている。

内装

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 車内
車内はオールロングシートで、6000形と異なりトイレは設置されていない。化粧板は白、床はライトグレーで車内は明るい。

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 座席
長いロングシートで、モケットは青色(優先席は赤色)。バケットシートではないが1人ずつ区切るための刺繍が入っており、京成3000形の座席に似ている。

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 車椅子スペース
各車に1ヶ所設けられている。

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 側扉(両端)
運転台に近い扉は片開き式。床面が低いため、6000形にあったステップは省略された。

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 側扉(中央)
中央の扉は両開き式。新製時からこのような扉配置なのはJR四国や関東鉄道などに例があるが、割合珍しい。

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 運転席後部 1枚目:貫通時 2枚目:先頭時
半室運転台構造だが、運転手がいるときは運賃箱によって運転室全体が立ち入り禁止になる。

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 1枚目:運賃表示機 2枚目:整理券発行機・精算済券発行機
LCD式。精算済券は水戸や鹿島神宮で用いられる。

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 運転台
マスコンが横軸、ブレーキが縦軸の2軸式の運転台。

・形式のデータ
沿革 2016/03/26:営業運転開始
編成数・両数(2023年8月現在) 6両

・ページのデータ
取材:2022/7/17・2022/7/18
公開:2023/08/12
更新:公開後未更新

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