日本駅巡り紀行

公開:2011年10月23日
更新:公開後未更新

8500系

 [ 8500系 ] 長野電鉄(長野線用)

 8500系は東急電鉄から譲渡された長野電鉄の通勤型電車で、長野電鉄の主力として活躍しています。東急電鉄でも8500系を名乗り、田園都市線などで使用されていました。現在でも8500系は東急電鉄でも活躍しています。

 3500・3600系を置き換える目的で2005年から投入が始められ、現在ではその数を6編成にまで増やしています。この形式は20m車体で3両編成を組み、18m車体の3500・3600系よりも輸送力が大きいのが特徴で、長野線の長野〜信州中野間では主力形式になっています。しかし、運賃箱がないうえに編成が長いため屋代線には使用されず、また急勾配に対応した機器を備えていないため長野線の信州中野〜湯田中間では使用ができません。

 外観はほとんど東急時代から変わっておらず、東急電鉄の社紋があった部分に長野電鉄の社紋が入った程度しか変更はありません。内装もほとんど東急電鉄時代のままのロングシートですが、長野電鉄に導入した時期や東急電鉄時代の更新の有無などによって若干細かいところに違いがあります。

外観

 T1編成
譲渡に当たって外観にはほとんど手が加えられておらず、先頭に赤帯があるものの側面には帯が入っていないなどの特徴は受け継がれています。ただし、2009年に導入された2編成にはスカートが設置されています。

 延徳駅にて
3500・3600系と並んだ瞬間です。


東急電鉄の社紋があったところは、長野電鉄の社紋に変えられています。

 ※ピンボケ
側面の案内表示にはLEDが使用されています。


内装

 
 T4編成(サハ8554)にて
車内はほとんど東急電鉄時代のままです。優先席には専用のモケットが使われ、地方私鉄では珍しいオレンジのつり革も設置されています。

 T4編成(サハ8554)にて
座席はバケットシート型になっていて、シートの色は中央の掴み棒を境にオレンジ色と茶色に分かれています。正直、あまり座り心地はよくありません。

 T2編成(サハ8552)にて
各編成には1ヶ所ずつ、車いすスペースが設けられています。

 T2編成(サハ8552)にて
理由は不明ですが、モケットの色が数か所だけオリジナルのものに変えられている車両がありました。

 T2編成(デハ8502)にて
一部の車両は東急時代に更新改造を受けておらず、ロングシートの中央の掴み棒と端の仕切り板が設置されていません。

 
 左:T2編成(8502)にて 右:T4編成(8554)にて
ドアは長野電鉄に譲渡された時期によって警告用の黄色テープがついているものとついていないものがあります。また、ドアの上には電光式の案内表示があります。

 上:先頭部 下左・下右:運転室内 いずれもT4編成(デハ8502)にて

 
運転台も東急電鉄時代からのものを使用していて、長電では使用されることのないATCや避難はしごなども残っています。

サイトのトップへ / 長野電鉄indexへ