日本駅巡り紀行

MLRV1000形(万葉線)

[ MLRV1000形 ] (万葉線

MLRV1000形は万葉線が2004年に導入した超低床車両で、通称は「アイトラム」。MLRVは「Manyo line Light Rail Vehicle」を表す。加越能鉄道から第3セクターに移管された新生・万葉線のシンボルとして導入された車両で、鮮やかな赤色の塗装が目を引く。

新潟トランシスがドイツ・AEG(→ボンバルディア)との業務提携を受けて製造している「ブレーメン形」という形態の超低床車両で、2車体連接の各車体に2軸台車を装備している。外観には岡山電気軌道が2002年に導入した9200形「MOMO」と同様のデザインを取り入れているが、塗装などに多くの独自要素を入れている。

内装は客室すべてが低床となっており、段差がない。クロスシートを主体にロングシートを組み合わせた座席配置で、扉は片側2枚ずつ設置されている。

2020年現在6編成が導入され、うち1編成は藤子・F・不二雄が高岡出身であることにちなんで「ドラえもんトラム」とされている。

外観

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 MLRV1003 荻布~新能町間にて 高岡駅方より
赤と黒の対比が鮮やかなデザインで、車両のコンセプトは「情熱」と「元気」。基本的な形状はMOMOやポートラムなど他の「ブレーメン形」各車と共通している。

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 アイトラム同士の離合 荻布~新能町間にて 高岡駅方より

内装

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 車内(前期)
2車体連接で、通路はフルフラット。1.5~2人がけ座席の組み合わせによってセミクロスシートの点対称な座席配置となっている。網棚は非設置。

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 車内(後期)
座席の色は導入時期によって異なり、1001~1003はうぐいす色、1004~1006は紺色。

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 ドア
扉は両開きのプラグドアで、進行方向左側の1車体目前方と2車体目中央となる部分に点対称に配置されている。

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 降車ボタン
降車ボタンのデザインもドイツ仕様でスタイリッシュだが、若干わかりにくい。

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 運転台後方
乗客は運賃を支払って前方左側から降車する。ドアの反対側は車椅子スペースとなっており、補助椅子が設置されている。

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 運転台
右手ワンハンドルマスコンで、運転席は中央にある。運転台はヨーロッパ風のデザイン。

ドラえもんトラム

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 MLRV1004 中新湊にて 高岡駅方より
ドラえもんトラムは2012年に導入され、編成を何度か交代しながら2020年現在まで続いているラッピング車両。ドラえもんをイメージした塗装で、ドアは「どこでもドア」のピンク色。

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 内装
内装もラッピングされ、ひみつ道具やキャラクターがあしらわれている。

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 ドア
扉は内側も「どこでもドア」風。

・形式のデータ
沿革 2012/1:第1編成営業開始
編成数・両数(2020年現在):6編成

・ページのデータ
取材:2019/08/07
公開:2020/12/30
更新:公開後未更新

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