日本駅巡り紀行

福井鉄道770形

[ 770形 ] 福井鉄道 福武線用

福井鉄道770形は福武線で用いられる車両の一つで、名鉄市内線・揖斐線で運行されていた車両を両線廃止後の2005年に譲り受けたもの。同じく名鉄出身の880形とともに福武線の主力車両となっているが、えちぜん鉄道には乗り入れない。

880形をベースに設計された車両で、類似点が多い。編成構成は連接台車で連結された2両編成で、超低床車両ではないが各ドアにステップを備えることで路面電車型の車両となっている。片側に1車体2枚・計4枚の扉を備え、無人駅では最前部を降車ドア、中間扉を乗車ドアとし、最後部を締め切っている。車内はオールロングシートで、880形とは異なり一般的な座席が使用されている。

外観は名鉄導入当初はスカーレット1色だったが、後に白・赤・深緑の3色塗装となり、福井鉄道譲渡後は塗り分けをほぼ変えず白・青・緑濃淡の4色に塗り替えられた。770形とは、前面下部の塗り分けと側窓配置が異なる。名鉄時代から軌道線・鉄道線の直通運用に使用されていたが、福井鉄道入線時さらに高速性能を強化された。

外観

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 772-773 田原町方より 福井城址大名町〜福井駅間にて
880形とはよく見ると「ヒゲ」周りのデザインと側窓配置が異なる。また、岐阜市内線への対応で880形よりも若干幅が狭い。

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 772-773 越前武生・福井駅方より 福井城址大名町〜福井駅間にて
白は雪、青は海、濃淡緑は野・山を表している。

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 772-773 越前武生・福井駅方より 福井城址大名町〜福井駅間にて
ホームとの位置関係を見ると、福井鉄道の車両限界よりも幅が狭いことが分かる。

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 パンタグラフ
パンタグラフはシングルアーム式で、武生方の車両にのみ設置されている。

内装

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 内装
ロングシートで、普通の車両に比べて狭い印象の車内。貫通路は鍵型の幅広タイプだが、880形に比べるとスリムな形状。

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 座席
880形と異なり普通の形状のロングシート。

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 天井
天井が低いため、吊り手は天井に直接取り付けられている。

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 座席
880形と同じく、中間扉は両開き戸、先頭扉は折戸。

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 運転台
先頭にはワンマン運転用に運賃箱と運賃表示器が設置されている。

・車両のデータ
沿革 1987年:名鉄に順次投入、揖斐線・岐阜市内線で運用|2005/3/31:路線廃止により名鉄での運用が終了|2005年:福井鉄道に順次移籍・投入
メーカー 日本車輌製造 編成数・両数(2020年5月現在) 4編成8両

・ページのデータ
取材:2019/08/10
公開:2020/05/24
更新:公開後未更新

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