寺田駅は富山地方鉄道本線・立山線の駅で、立山線の起点駅。稲荷町と同じく駅は両路線が分かれた後のところにあり、相対式ホーム2面2線を背中合わせにした4面4線の線路配置(中央2面を扇形の島式ホームとみなせば3面4線)。古い駅舎と、駅舎並みに大きな待合室(かつて信号扱い所を兼ねていた)が使用されている。
駅舎
駅舎は木造で、おそらく開業時からのもの。正面を向いた小さなギャンブレル屋根は富山電気鉄道が建設した駅で多く見られる。
※2016年にリニューアルが行われたため現在は外観が変化している。
駅前
駅前広場はなく、周辺は住宅地。歩道を明確化していると思われる路上のペイントが目立つ。
改札
アルミサッシ化やICカード用自動改札機の設置などは行われているものの、往時の雰囲気が残る。
3・4番線ホーム 左:電鉄富山方面 右:立山方面
寺田駅のホーム番号は変則的で、駅舎側(南側)から順に4、3、1、2番線となっている。3・4番線は立山線のホーム。
1・2番線ホーム 左:電鉄富山方面 右:宇奈月温泉方面
1・2番線は本線のホーム。両路線が同時に建設されたためか、2路線が均等にカーブを描いて分かれていくような構成となっている。
電鉄富山方
扇の要にあたる部分は駅舎から各ホームをつなぐ構内踏切および通路になっている。この駅では立山線が右側、本線が左側通行とされており、電鉄富山方面の列車は全て中央の島から発車する。
待合室
1・3番線ホームの間の幅が広がり始める部分には立派な建物があり、待合室として使用されている。1960年代のCTC化までは信号扱い所として使用されていたらしい。
建物内部
信号扱い所の機能が廃止されてからほとんどそのまま放置されているのだろうか。
駅名標
・駅のデータ
沿革 1931年8月15日:開業
駅のある地点:本線電鉄富山起点9.8km/立山線寺田起点0km
・ページのデータ
取材:2016年3月13日
公開:2018年10月12日
更新:公開後未更新