日本駅巡り紀行

富山地方鉄道14720形・クハ170形

 

[ 14720形 ] 富山地方鉄道 

 14720形は1962年に製造された富山地方鉄道の車両で、2012年現在富山地方鉄道では最も古い車両です。1962年の登場時はモハ14721-サハ222-モハ14722の3両編成を組んでいましたが、その後編成は分割されてモハ14720-クハ170の2両編成×2本に組み替えられました。ちなみに、クハ170形とは中間車だったサハ220形を先頭車化した形式で、その種車のうち1両は落成時に14720形の中間車だったサハ222です。

 18m2扉の車体は当時同じ車両工場で作られた長野電鉄2000系などに似ており、正面は丸みの少ない湘南窓になっています。2両編成化の際に編成の方向転換は行われなかったためそれぞれの編成で14720形とクハ170形の位置が逆になっており、2つの編成では塗装も異なります。モハ14721は2012年1月に立山駅で列車火災を起こして全焼したため、2012年3月現在では運用から外れているようです。


 14722+クハ172 電鉄富山・宇奈月温泉方より 電鉄富山にて
14722号はライチョウをイメージしたという富山地鉄の旧標準塗装です。先頭は登場時に流行っていた湘南顔で、側面の窓配置は長電の2000系とほぼ同じです。14721号は黄色+エメラルドグリーンの“かぼちゃ電車”色ですが、立山駅での火災の影響で全焼したため、この先復帰するかは怪しい情勢です。

・ページのデータ
取材:2010年8月7日
公開:2012年3月15日

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