日本駅巡り紀行

5500形(東京都交通局)

[ 5500形駅 えき  ] 東京都交通局 都営浅草線、京急線、京成線、北総線用

5500形は東京都交通局の車両で、都営浅草線用の車両。浅草線の他、乗り入れ区間である京急・京成・北総などの各路線で運行している。5300形を置き換えるために導入された浅草線の3代目の車両で、5300形の大半の編成が不可能だった120km/h運転にも対応しているため、京成のアクセス特急や京急の快特としても使用される。

京成・京急と規格を合わせた18m・片側3扉の車体で、8両編成を組む。車体は総合車両製作所のステンレス車体ブランド「sustina」を採用している。オイルフリーコンプレッサやSiC素子VVVFインバータなどの技術を導入している他、大型袖仕切りの採用、全車両へのフリースペース設置など接客設備も向上している。

コンセプトは「日本らしさとスピード感が伝わる車両」で、正面は歌舞伎の隈取をイメージしたデザインとなっている。側面のデザインも5300形からは大きく変化し、ホームドアも意識した塗装となっている。内装はオールロングシートで、和を意識したデザインとなっている。

外観

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 5521編成 西馬込方より 四ツ木にて
5300形までの浅草線車両の帯は赤だったが、5500形ではよりラインカラーに近いローズピンクとされた。正面は流行りの「すぼまっていくデザイン」で、歌舞伎の隈取のようなデザインとなっている。

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 側面
側面はホームドアを意識しているのか腰板部ではなく幕板部にラインカラーの帯が配置されている。扉がラインカラーで塗られ、戸袋部には流線型のラインが金色で入っている。
構体は「sustina」特有の継ぎ目のないフラットな仕上げとなっている。

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 行先表示器
側面の行先表示器はフルカラーLEDで、行先と次駅を2段に分けて表示できる。

内装

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 車内
車内はオールロングシートで、袖仕切りが大型化された代わりに半透明とされ、窮屈さを感じさせないようになっている。車端部の座席は全て優先席とされている。

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 フリースペース
各中間車の車端部の片方にはフリースペースが設置されている。フリースペースの脇の座席は2人がけで、袖仕切りの形状と表面が特徴的。

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 座席
モケットは座面がグレー、背中が赤色とされている(優先席は青)。スタンションポールには白い滑り止めがせっちされている(優先席はオレンジ)。吊り手や床面は落ち着いた配色で、和のイメージを出している。

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 ドア
側扉は窓の形状が特徴的で、内側はsustinaシリーズでは珍しい無塗装となっている。鴨居部には17型のLCDが2画面設置されている。

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 先頭部
運転室との仕切りはJR東日本の車両と同じ形状をしている。京成・京急の車両や5300型と同じく、最も先頭に近いロングシートの一部が車椅子スペースとなっている。

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 運転台
運転台はグラスコックピット化されている。マスコンは直通各社共通のワンハンドル式。

・形式のデータ
沿革 2018/06/30:営業運転開始(製造:〜2021年)
車両数 8両27編成(2022年現在)

・ページのデータ
取材:2022/03/20
公開:2022/03/27
更新:公開後未更新

・このページの場所
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