日本駅巡り紀行

東京メトロ2000系

[ 東京メトロ2000系 ] 東京地下鉄 丸ノ内線

2000系は東京メトロの車両で、丸ノ内線で用いられている。02系を置き換えるべく導入された形式で、丸ノ内線は当形式に車両を統一してから昇圧(600V→750V)や保安装置更新(CBCTの導入)を行う予定である。

丸ノ内線で使用するため18m・3扉の車体で、軌間は標準軌、集電方式は第三軌条方式である。また、銀座線1000系と同じく自己操舵台車を採用することで曲線通過をスムーズにしている。

銀座線1000系と同じくデザイン面では0x系列以前の車両が意識されており、全面赤色の車体と白帯にサインウェーブのデザインがラッピングで再現された。内装もサーモンピンクの化粧板やリコ式風の吊り手形状は旧型車両が意識されている。一方で2000系独自の要素として「丸」のデザインが随所に散りばめられており、特に先頭部は本形式独自の立体的な造形となっている。

外観

画像
 2017編成 池袋方より 後楽園にて 2022/08/14
赤色のフルラッピングで、02系と異なる車両であることがひと目で分かる。また、丸ノ内線の象徴だったサインウェーブはホームドアで隠れない幕板部に移動した。無難な02系に比べてかなり「攻めた」デザインとなっている。

画像
 2019編成 池袋方より 後楽園〜茗荷谷にて 2022/08/14
地上区間に顔を出す2000系。鮮やかかつ類例のないデザインは地上区間によく映える。

画像
 2019編成 荻窪方より 後楽園〜茗荷谷にて 2022/08/14
丸ノ内線は第三軌条方式であり建築限界が小さいため、屋根の上はスッキリしている。

画像
 先頭部
先頭部は丸みを帯びていて、前面窓には三次元曲線のガラスが用いられている。

画像
 台車
ボルスタ付き台車で、自己操舵機能を備える。

画像
 側面行先表示器
02系にはなかった表示器が設置された。フルカラーLED式で、駅番号も表示できる。

内装

画像 画像
 車内
床と化粧板が赤系なのに対して座席や吊り手は黒系にまとめられており、メリハリのあるデザイン。車端部の側窓は東京の地下鉄で初採用の丸窓とされた。貫通路周辺にも丸があしらわれている。

画像 画像
 車椅子スペース・フリースペース
各車に車椅子スペースが設けられている。車椅子スペースの向かいはフリースペースで、小さなテーブルとコンセント2口が設置されている。

画像
 先頭車車内

画像
 座席
袖仕切りにはガラスが入れられ、車内の見通しを良くしている。成田エクスプレスのような色使いの座席。

画像
 天井
天井にも「丸」を感じる。

画像
 吊り手
扉間の吊り手形状はかつて営団が採用していたリコ式吊り手を意識しているが、もちろん跳ね上げ機能はついていない。

画像 画像
 側扉
扉の上には3画面のLCDが設置されており、右2画面が運行情報、左1画面が広告を表示している。

画像
 先頭部車内
02系までに比べて設置されている機器が増えたのか、窓は扉に設置されている1枚のみとなった。

画像
 運転台
ワンハンドル式マスコンで、ATOやワンマンに対応する機器が設置されている。

・形式のデータ
沿革 2019/02/23:第1編成営業運転開始
編成数・両数 6両52編成製造予定

・ページのデータ
取材:2019/02/26、2022/04/16、2022/08/14
公開:2023/03/05
更新:公開後未更新

・このページの場所
日本駅巡り紀行(サイトトップ)→駅・車両のページ(コーナー目次)→東京メトロ丸ノ内線→東京メトロ2000系