日本駅巡り紀行

3600形(京成電鉄)

 

[ 3600形 ] (京成電鉄) 京成各線・都営浅草線用

3600形は京成電鉄の保有する通勤型電車で、京成成田空港線・金町線を除く京成各線と都営浅草線で使用されている(ただし金町線は営業運転で、京 急線は回送でかつて入線したことがあり)。

京成電鉄で標準の18m級3扉車で、車体はステンレス製である。制御機器には京成電鉄の通勤型車両としては唯一の界磁チョッパ制御が使用されてい る。デザインは3500形に準じているが尾灯・標識灯の配置などに相違がある。また側面のドア配置はそれまでの形式に比べ車端部が長く取られており、この 配置は3000形にも引き継がれている(3700形ではさらに車端部が長く取られた)。

旧型車両を置き換えるため1982年から1989年にかけて6両編成9本が落成した。その後1997年から8両編成化が実施され、この際に8両編成 6本に組み替えられた。余った先頭車6両は4両が電装されてVVVFインバータ制御の電動車とされ、2両×3本による6両編成を組んでいる。両端が付随車 であることから京急線に、最高速度が低いことから京成成田空港線に、それぞれ入線できないため、運用範囲は限定されている。また、かつては1編成が芝山鉄 道にリースされ、塗装も変更されていた。

外観


 3618編成 京成上野方より 四ツ木にて
前面は3500形に準じたデザインとされたが、尾灯と前照灯が経て並びから横並びに、標識灯が急行等と兼用のものから独立したものに変更されるなどの変更 が加えられた。また、3600形から3500形までの前面サボを廃止し、貫通路に幕式の種別表示機が設置された。これらの前面配置は3300形や3500 形の更新工事などでも踏襲されている。


 3618編成 成田空港方より 京成西船にて
3618編成はかつて芝山鉄道にリースされ、塗装も変更されていた。ただし、リースは書類上のものといってもよく、運用はほかの3600形と混ぜられ、保 守や広告の掲出などもすべて京成が行っていた。芝山鉄道へのリースは3500形に切り替えられ、この編成は上写真のように形成に復帰した。

内装

 
 室内
車内は3500形までと同様の暖色系のカラースキームが採用され、化粧板はクリーム、座席モケットはワインレッドのものが採用されている。

 扇風機
冷房化されているが、ラインデリアは設置されず天井に扇風機が設置されている。

  ドア
ドアはステンレス無塗装で、車内案内装置は設置されていない。

 
 左:運転席後部 右:運転台 いずれも中間に組み込まれた使用停止中の運転席
マスコンには京成電鉄で初めてワンハンドルマスコンが採用された。運転台後方は座席が設置されている。

・形式のデータ
沿革 1982(S57)年2月:第1編成営業開始/1997(H9)年6月:1本目の8両編成を組成/1999(H11)年8月:現在の編成配置に固定
編成数・両数(2015年現在):7編成54両

・ページのデータ
公開:2015年7月26日
更新:公開後未更新

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