日本駅巡り紀行

写真撮影日:2010年4月18日(△印)、2010年10月11日(☆印)、2011年3月11日(無印)
公開:2011年4月17日

AE100形

 [京成AE100形 keisei AE100 series ]

 AE100形は京成電鉄の保有する特急用電車で、2代目のスカイライナーやモーニングライナー、イブニングライナーとして2010年7月まで活躍していました。スカイライナーが成田スカイアクセス経由になるのに伴いスカイライナーのぞを2代目AE形に譲った2010年7月以降も本線経由のシティライナーとして運用されています。

 1990年の新製当初は8両化で足りなくなった初代AE形の補充として運転されていましたが、その後1993年までに増備され初代AE形を置き換え、2010年7月16日まではスカイライナー、モーニングライナー、イブニングライナーに使用される京成の花形電車でした。しかし、成田スカイアクセス開業によりスカイライナーなどはそちらを経由するようになり、現在は本線経由で成田空港とを結ぶ「シティライナー」に使用されています。

《シティライナー》
 停車駅:京成上野=日暮里=青砥=船橋=成田=空港第2ビル=成田空港
 全席指定 ライナー券を買わないと乗車は不可

  ※管理人も船橋から成田空港方面へ一回乗りましたが、その時も含め沿線で目撃するたび利用者はかなり少なく、それもほぼすべてが船橋から空港方面の乗客と思われます。現在東日本大震災の影響で運休されていますが、正直今後復活するかも怪しい列車です。

《スカイライナー》(2010年まで)
 停車駅:京成上野=日暮里=船橋=成田=空港第2ビル=成田空港
 現在は成田スカイアクセス経由に変更され、当形式も充当されていません。

《モーニングライナー》《イブニングライナー》(2010年まで)
 停車駅:京成上野=日暮里=八千代台=佐倉=成田=空港第2ビル=成田空港 上りはモーニングライナー、下りはイブニングライナー
 現在も停車駅などに変わりはありませんが、もともと朝夕スカイライナーの間合いで運転される列車だったので新AE形投入後は当形式は充当されていません。

外観

 AE158F編成(△) 町屋駅にて
長方形を斜めに切った様な先頭デザインで、何とも言えぬ力強さがあります。流線型の特急にしては珍しい前面貫通路は、浅草線直通をもくろんでいたためといわれます。

 AE158F編成(☆) 成田にて
この列車の特徴はヘッドライトです。上の写真と比べればわかる通り収納式で、進行方向側の先頭車ではスポーツカーのようにぱかっと開きます。


側面のデザインはこんな感じです。青と赤の帯は通勤用の車両よりもかなり太く、窓は特急用なので低く設置されています。因みに、途中の船橋では乗降用扉が限定されているので注意が必要です。

内装(普通車)

 
室内はグレー基調で、4列に並べられた青色のシートはさわやかな印象です。デッキとの仕切りドア上にはLEDの案内がついています。

 
すべての座席は回転式クロスシートで、フリーストップのリクライニング機構を備えています。少しプラスチック部品の色に古さが出てきていますが、なかなか良好な座り心地です。

 
テーブルは前の座席の後ろにあり、肘掛収納のテーブルはありません。空港列車ということであまり向かい合わせの使用は考えていないのだと思われます。京成のライナー用車両はテーブルに広告が出ているのが特徴です。
また、少しわかりにくいですが足置きもついていて、結構広めのシートピッチと合わせて居住性は良い車両です。


車端部の座席はこのようになっていて、少し損をした気分になりそうです。(空気輸送化しているシティライナーでは別の席への移動も可能ですが)


各座席の上には読書灯と専用の空調がついています。カーテンはロール式ではなく横引き式です。


各客室の成田空港側デッキ寄りには荷物置き場が設置されています。しかし、空港特急失格ではないかと思われるような大きさで、大型のスーツケースでは入れることすら困難です。

内装(デッキなど)

  左:ドア 右:デッキと客室の仕切りドア
デッキは各車両の成田空港寄りにあります。広さは普通の特急型列車と同じくらいで、空港特急としてはスーツケース利用などを考慮してもう少し広さがほしいところです。

 
洗面台、トイレなどのサニタリーはすべて4号車に集約されています。5号車にあるサービスコーナーと合わせて編成中央にこのような設備は集約されています。

 
5号車にはフリースペース(サービスコーナー)があります。自販機や立食用と思われるテーブルを備えたそれなりに豪華な設備ですが、利用者はあまりいなさそうです。

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