日本駅巡り紀行

E231系800番台

[ E231系800番台 ] JR東日本 三鷹車両センター 総武線・中央線・東京メトロ東西線用

E231系800番台はJR東日本の通勤型車両で、中央・総武線各駅停車と東京メトロ東西線で運用される。中央・総武線と東西線の直通運転用に使用されていた103系1000・1200番代、301系を置き換えるために導入された形式で、中央・総武線のうち中野〜西船橋間・津田沼〜千葉間では運転されない。

車体はステンレス製・20m級4扉だが、地下鉄に乗り入れる関係でE231系では本番台のみストレート車体となっている。外観は先に常磐線に導入された209系1000番台と似ており、正面向かって左側に非常用の貫通路を備える。塗装は05系後期型に近い水色と青のラインカラーを巻いており、地下鉄直通であることを強調している。

JR東日本の車両ながら東京メトロの路線を走る距離のほうが長く、特に総武線には3駅間だけ、平日の朝夕のみしか乗り入れない。東葉高速線には乗り入れられないため、東京メトロの車両・東葉高速の車両とは運用が分けられている。

外観

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 八ミツK7編成 西葛西にて 津田沼方より 2023/08/19撮影
外観は209系1000番台を踏襲しており、E231系の他の番台とは大きく異なる。
相互直通では各社が塗装にオリジナリティを出すことが多い中、珍しく直通先に合わせた塗装としている。

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 先頭部側面
乗務員室扉にラインカラーを配置するのは209系にないE231系の特徴であるため、209系1000番台とは塗り分けが異なる。

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 中間車側面
ラインカラーの塗り分けは05系後期型・更新車や07系に似ているが、東京メトロの車両には入っている白い細帯が入っていない。

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 側面行先表示器
行先表示器は3色LED式で、東西線への対応として種別が表示される(快速・通勤快速は赤字になる)。
中野駅・西船橋駅停車中は、東西線内完結列車でも「地下鉄東西線直通」の文言が行先と交互に表示される。

内装

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 内装
内装は0番台と殆ど変わらず、白色の化粧板・グレーの床・青系のモケットという色使い。

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 車椅子スペース
車椅子スペースは東京メトロ・東葉高速に合わせて2・9号車にあり、同じ中央・総武線を走る0番台・500番台とは異なる。

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 側扉
鴨居部の案内表示器も3色LEDで、2024年現在ではLCDなどへの更新の動きはない。利用者目線では、快速停車駅や地下鉄同士の乗り換えがわかりやすく書かれた路線図が掲出されていないのが不便だ。

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 運転台
運転台はE231系の他の番台とあまり変わらないように見える。保安装置や無線などは東西線に対応している。

・形式のデータ
沿革 2003/05/01:営業運転開始
車両数 10両7編成(2024年現在)

・ページのデータ
取材:2022/11/06・2023/08/19
公開:2024/02/22
更新:公開後未更新

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