日本駅巡り紀行

取材:2010年3月23日
公開:2011年5月29日
更新:公開後未更新

五日市線廃線跡
武蔵田中〜拝島間

 [武蔵田中駅 たちかわえき Tachikawa station]

 [南拝島駅 むさしうえのはらえき Musashi-Uenohara station]

 [拝島駅 ごうちえき Gochi station]

 武蔵田中〜南拝島間の線路跡は新奥多摩街道という大きな道路に変わっていて、当時をしのぶことはできません。南拝島駅は新奥多摩街道沿いにある農協の脇の空き地が跡地ということで、そこから線路跡は再び小さな道になります。そして、この道路をひたすら行くと廃線跡は駐輪場に変わり、その駐輪場を進むと廃線跡は拝島駅の構内へと消えていきます。


武蔵田中駅跡から探索再開です。左に延びる道路が前ページの拝島多摩川への線路、そして新奥多摩街道こそが拝島へ向かう本線の跡です。


広い道で、交通量も多いです。


しばらく行くと道路の南側にJAがあります。


上写真でも微妙に見えているこの緑地が南拝島駅の跡だそうです。


そしてそこから反対側を見ると、道のようなものがあるのがわかります。南拝島駅跡からはこの小道が廃線跡です。


その道の入り口です。交差点の建設が面倒なのか、新奥多摩街道につながっているにもかかわらず車は通行できなくなっています。


カーブの形がいかにも怪しい道路です。


カーブは続きます。


青梅線に対し五日市鉄道は大きく迂回しているため、ここからはほぼ向きを北に変え、一路拝島を目指します。


長い直線区間です。


見えはしませんが青梅線、八高線と近づいてきて、拝島3小という小学校の前から道は西向きに左カーブし始めます。


カーブが終わると、この道も終わりが見えてきます。


ここから廃線跡は拝島駅前の駐輪場です。


拝島駅に向けて、また右カーブ。もう間もなく廃線跡は終点です。


だんだん駅前の雰囲気になってきました。


駐輪場が終わると、拝島駅100m手前にして廃線跡はそこで終わり。地図で見ると、建物の屋根の形が若干怪しい風に並んでいる気もします。


拝島駅。立派な橋上駅になっています。五日市鉄道時代はどのような建物だったのでしょうか。ここから先、五日市線は西向きになり、武蔵五日市へ向かいます。

〜探訪後記的なもの〜

 五日市鉄道の廃線跡はとてもよく残されていて、そこに鉄道がとおっていたことを伝えようとする昭島市の姿勢には感心します。しかしその分、野ざらしに放置され、バラストや橋台(川の両岸に作られた橋の台のこと)が見え隠れするような面白味はなくなっています。都心からも近く、なかなか手頃な廃線跡です。

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