日本駅巡り紀行

ロンドン地下鉄初期開業区間

[ ロンドン地下鉄Hammersmith and City線 / Circle線 / Metropolitan線 ] Transport for London(ロンドン交通局)

ロンドンの地下鉄(London Underground)は世界初の地下鉄で、日本初の鉄道が開業するよりも早い1863年に開業した。その当時の開業区間・Paddington〜Farringdon間はメトロポリタン鉄道(Metropolitan Railway)が開業させた区間で、当初は蒸気機関車による運転だったため排煙が課題であり、短距離ごとに地上区間(掘割区間)が設けられた。現在では他の路線と同様に第4軌条方式で電化されているが、トンネルや掘割の擁壁にレンガが多用されるなど開業時からの雰囲気を残している。

該当する区間はHammersmith & City線・Circle線が利用している他、Edgware Street〜Farringdonには開業時の名前を残すMetropolitan線が乗り入れている。

※表記について※ 地名等の固有名詞は原則として全て現地語での表記を行うが、ナショナル・レール/ロンドン地下鉄等の会社名・サービス名と、「ロンドン」は適宜日本語で表記する。また、各駅名については仮に日本語表記も当てている。

駅紹介

ロンドン中心部の北西の市街地を走る区間で、全体として土被りが浅く、駅構内・駅間ともに高頻度で明かり区間が現れる。ただし、地上区間は掘割で、街路の裏側に面していることもあって道路からは殆ど見えない。

基本的には開削工法で作られているが、開業時からのトンネルは駅構内を含めて扁平アーチ断面のレンガ造となっている。

駅名 連絡路線、停車種別など 駅の状況
Paddington駅
パディントン駅
Bakerloo線乗り換え
ナショナル・レール乗り換え
地上駅・地上駅舎
Edgware Road駅
エッジウェアロード駅
Circle線・District線接続 地上駅・地上駅舎
Baker Street駅
ベイカーストリート駅
Bakerloo線・Jubilee線乗り換え
Metropolitan線分岐
地下駅・地上駅舎
Great Portland Street駅
グレートポートランドストリート駅
  地下駅・地上駅舎
Euston Square駅
ユーストンスクエア駅
Euston駅連絡 地下駅・地下駅舎
King's Cross St Pancras駅
キングスクロス・セントパンクラス駅
Victoria線・Northern線・Picadely線乗り換え
King's Cross駅連絡・St Pancras駅連絡
地下駅・地下駅舎
Farringdon駅
ファリンドン駅
ナショナル・レール乗り換え 地下駅・地上駅舎

車両

S系電車
画像
 London地下鉄の中では建築限界の広い路線であり、旧型車置き換えのため2010〜2013年にかけて集中的に投入されたS7系・S8系(総称してS系)で統一されている。距離が長く利用者が比較的少ないMetropolitan線にはセミクロスシートのS8系、他の2線にはロングシートのS7系が使用される。

運行

・路線のデータ
開業日 1863/01/10
単線/複線 複線

・ページのデータ
公開:2020/03/17
更新:公開後未更新

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