[ 7000系 ] 東京急行電鉄 東急多摩川線・池上線用
7000系は東急電鉄の保有する通勤型電車で、現在は東急多摩川線・池上線で使用されています。7600系・7700系・1000系などの東急多 摩川線・池上線の車両を置き換えるために製造された形式で、2007年度から投入されています。東急田園都市線・東横線等に投入された5000系列を基に 設計されています。
田園都市線・東横線などに投入された5000系列を基にした形式ですが、20m4扉車の5000系と違い7000系は18m3扉車であるため、窓 配置などに多くの変更が加えられています。また、車内も5000系に準じていますが、車端部の一部へのクロスシートの設置など、サービスの向上も行われて います。
2011年度までに17編成が投入される計画でしたが、増備は7本のみにとどまっています。2014年度には、日比谷線直通運用を失った1000系の改造車、1000系1500番台が池上線・東急多摩川線には投入されました。
外観
7102編成 五反田・多摩川方より 久が原駅にて
7000系は5000系をベースとした形式ではありますが、車体の長さ・扉の数・先頭形状などが違うため、見ただけではあまりそうとはわかりません。先頭のデザインは、5000系に比べて複雑な流線型のものが採用されています。
7104編成(後追い) 五反田・多摩川方より 鵜ノ木〜下丸子館にて
外装には濃淡の緑とゴールドというそれまでの東急車とは明確に差別化された塗装が採用されています。この塗装は、そのあとに多摩川線に導入された1000系1500番台にも引き継がれています。
車内
左:中間車車内 右:先頭車車内
内装も5000系に準じています。化粧板には木目調の材質が使われ、温かみのある色調です。座席の色は緑系の色でまとめられています。
中間車車端部(左:五反田・多摩川方 右:蒲田方)
中間車の車端部は車いすスペースとされた一角を除いてクロスシートです。2列のクロスシートを二つ並べると通路が狭くなると考えられたのか、クロスシート
は変則的な配置となっています。クロスシートは、9000系に使われたようなロングシートの向きを変えただけのものではなく、JRのE231・E233系
列に似た形状のもので、背ずりはある程度高くされています。
先頭車車端部
先頭車の車端部はロングシートです。車端部の長さも一般の20m4扉車より長く、5000系では3席のところ、7000系では4席のロングシートです。
座席
扉間のロングシートは、スタンションポールで3席ずつに仕切られた9席のものです。窓の配置は1000系などとは違い、扉間には大きめの窓が2枚並べられています(1000系などは小さ目の窓が3枚)。
ドア
7000系では扉の内側にも化粧板が張られています。鴨居部には池上線・東急多摩川線では初の液晶モニターが設置されています。
運転台
運転台は5000系に準じたワンハンドル式で、後方監視モニターやドアスイッチなどのワンマン機器がつけられています。
・ページのデータ
取材:2014年3月9日
公開:2014年月日
更新:公開後未更新