日本駅巡り紀行

西武有楽町線

[ 西武有楽町線 せいぶゆうらくちょうせん ] 西武鉄道
練馬〜小竹向原(2.6km)

西武有楽町線は西武鉄道の路線で、西武池袋線の練馬駅と東京メトロ有楽町線・副都心線の小竹向原駅を繋いでいる。西武と営団(当時)の直通運転のために建設された路線で、開業時は有楽町線しか直通先がなかったため「西武有楽町線」の名称とされた。

1968年の都市交通審議会の答申で現在の東京メトロ有楽町線とともに「8号線」の一部として指定された路線で、1980年に着工された。短距離の路線だが、練馬駅の高架化が遅れたため1983年に小竹向原〜新桜台間で部分開業し、1994年の全線開業後も1998年の練馬駅高架化完成までは池袋線との直通運転が行われなかった。

現在はほぼすべての列車が池袋線と有楽町線または副都心線に直通しており、練馬発着の列車はなく、小竹向原発着の列車もほぼ設定されていない。

駅紹介

西武鉄道唯一の地下路線で、路線や駅の規格は西武よりも営団に合わせて作られている。途中の新桜台駅はほとんど営団の駅と見間違えるようなデザインだったが、西武鉄道の新CI導入以降は西武色が強まっている。事業許可上の起点は練馬駅だが、小竹向原方面が上りとして案内されている。

小竹向原駅 SI37|地下ホーム・地下駅舎|快速急行・快速・準急停車駅|東京メトロ有楽町線・副都心線直通
新桜台駅 SI38|地下ホーム・地下駅舎|快速・準急停車駅
練馬駅 SI06|高架ホーム・高架下駅舎|快速急行・快速・準急停車駅|池袋線直通、豊島線乗り換え

◯S-TRAIN停車駅(すべて池袋線・地下鉄直通):
(平日上り)有楽町線←(全駅通過)←池袋線
(平日下り)有楽町線→(小竹向原通過)→練馬→池袋線
(土休日)副都心線〜(全駅通過)〜池袋線

車両

池袋線とは保安装置が異なるため、地下鉄直通用の6000系と40000系のみが乗り入れる。東京メトロ・東急・横浜高速の各社の車両が乗り入れ、メトロからの乗り入れは10000系・17000系、東急からの乗り入れは5000系・5050系、横浜高速からの乗り入れはY500系。

   
40000系 40000系は地下鉄直通車で、デュアルシート車とロングシート車がある。6000系とともに地下鉄直通運用に就くほか、デュアルシート車はクロスシート状態で「S-TRAIN」に用いられる。
6000系 初代の地下鉄直通車で、「黄色い西武線」のイメージを崩す「青い西武線」としても初代だった。40000系の導入に伴い、地上線専用となった車両も多い。

運行(2024/03/16改正)

西武有楽町線のダイヤは西武池袋線・東京メトロ有楽町線・副都心線と一体化している。池袋線には全列車が、地下鉄には初電・終電など数本を除いてほぼ全列車が直通し、直通区間は飯能〜新木場間と西武秩父〜元町・中華街間。東急新横浜線・相鉄線との直通列車は設定されていない。
列車種別としてはS-TRAIN・快速急行・快速・準急・各駅停車があり、このうち快速・準急・各駅停車は全駅に停車する。

日中はFライナー快速急行、準急、各駅停車の3種別が運行される。
快速急行は副都心線内急行・東急線内特急のFライナーとして元町・中華街〜小手指間に1時間あたり2本が運転される。
各駅停車は副都心線と有楽町線それぞれの方面に運転され、元町・中華街〜石神井公園・新木場〜保谷間・新木場〜小手指間がそれぞれ2往復ずつ。ただし、元町・中華街→石神井公園の下り1本のみ各駅停車ではなく準急として運転される。

有料座席指定列車「S-TRAIN」は、平日は豊洲〜所沢・小手指間、土休日は元町・中華街〜所沢・飯能・西武秩父間に運転される。平日下りが練馬駅に停車するほかは西武有楽町線内で客扱いを行わない。

朝夕ラッシュ時には増発され、快速も運転される。

・路線のデータ
開業日 練馬〜新桜台間:1994/12/07|新桜台〜小竹向原間:1983/10/01
路線長:2.6km
単線/複線 全線複線

・ページのデータ
公開:2024/11/24
更新:公開後未更新

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