[ 東京メトロ02系 ] 東京地下鉄 丸ノ内線用
02系は東京メトロの通勤型車両で、丸ノ内線の全線で用いられている。丸ノ内線開業時から使用されていた300形・500形・900形を置き換えるために導入された車両で、1988年から1995年にかけて6両編成53本を導入し、丸ノ内線本線の車両を統一した。分岐線には中野富士見町までしか乗り入れていなかったが、2019年以降方南町へも乗り入れている。
18m・3扉のステンレス製車体で、銀座線の01系をベースとしつつも丸ノ内線の車体限界に合わせてサイズが拡大されている。01系との違いとして、ラインカラーが赤色とされた他、前面や屋根が丸みを持ったデザインに変化している。内装はロングシートで、01系の後期車に近い内装とされている。機器面では、2005年からはワンマン運転・ホームドア対応工事が開始され、2009年までに全編成にワンマン装置・ATO装置が設置された。
2009年度からは前期車(01〜19編成)を対象にB修繕工事が開始され、機器更新だけでなく内外装も変更された。外観では赤帯の中に丸ノ内線伝統のサインウェーブが入れられ、内装では袖仕切りの大型化、化粧板の変更などが行われた。しかし、B修繕工事が後期車に行われる前に新型車両2000系に置き換えられることになり、結果的に後期車20〜53編成の廃車が先行している。また、B修繕工事が施された前期車も2000系に置き換えが始まっている(2022年時点)
便宜的に車号の下二桁を編成番号として使用している。
B修繕工事未実施の外観 52編成 池袋方より 後楽園にて 2019/04/16
01系をベースにしているものの、見比べると前面形状や前照灯のサイズは異なっている。赤帯の中に入っている白い細帯は300形などのサインウェーブをイメージしている。
B修繕工事実施済の外観 18編成 池袋方より 後楽園にて 2019/04/16
B修繕工事実施済みの車両は側面の赤帯の中にサインウェーブが入れられた。また、前面帯にも修繕前とは異なる装飾が行われている。
01編成 荻窪方より 茗荷谷〜後楽園間にて 2022/08/14
車体限界の関係で、屋根の上には冷房装置が飛び出していない。
側面
側面には行先表示器が設置されていない。ラッシュ時でも赤坂見附駅で乗り間違えないよう、ホームドア設置前から幕板部にも赤帯が巻かれていた。
紹介している内装はすべてB修繕工事実施済み車両のものである。
内装
ロングシートで、モケットは赤色(優先席は青色)とされている。
車椅子スペース
2・5号車の車端部の一部は車椅子スペースとされている。
先頭車内装
座席
扉間は8人がけのロングシートで、01系の後期車と同じくバケットシートが採用されている。B修繕工事により袖仕切りが大型化され、曲線型の掴み棒が設置されている。
側扉
側扉は一般的な通勤型よりも100mm広い1,400mmとされている。鴨居部の車内案内表示器は01系と同じく路線図式とLEDスクロール式の千鳥配置だったが、B修繕工事に伴ってLCD式に変更された。
先頭部
扉配置の関係で、運転室の後部に広い立席スペースがある。
運転台
当初は01系と同じツーハンドルマスコンだったが、ワンマン対応に伴ってワンハンドルマスコンとされた。ワンマン装置、ATO装置等が設置されている。
02系のB修繕工事が開始された当初、修繕後の内装は旧型車をイメージしたサーモピンク基調とされていた。しかし、途中から上記のような白色基調の内装とするように変更された。
サーモピンク編成 内装
壁がピンク、床が緑という配色は02系よりも前の300形などの内装で採用されていた。壁のピンク色(サーモピンク)は、300形などの内装に比べるとかなり白色に近い色とされている。
サーモピンク編成 座席
袖仕切りの部分に濃い赤色のアクセントが入っているのも相違点である。
サーモピンク編成 側扉
・形式のデータ
沿革 1988/10/17:第1編成営業運転開始
編成数・両数(2022年9月現在) 6両20編成(投入時は6両編成53本)
・ページのデータ
取材:2019/02/26、2022/04/16
公開:2022/09/11
更新:公開後未更新
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