[ 東京メトロ02系80番台 ] 東京地下鉄 丸ノ内線用
02系80番台は東京メトロの通勤型車両で、丸ノ内線用02系のうち分岐線用の3両編成。丸ノ内線本線が02系で統一された後、分岐線で使用されていた500形を置き換えるために導入された。
18m級3扉のステンレス製車体で、基本的な仕様はB修繕工事前の本線用02系と大きく変わらない。ただし、編成は方南町駅の有効長に合わせて3両とされ、また内外装の一部は本線用に比べて簡素化されている。本線用と異なり当初からワンマン化が想定されており、本線に先立って2004年にワンマン運転を開始した。
1996年に導入後、方南町駅に乗り入れられる車両は本形式だけだったため、中野富士見町駅発着を除く分岐線の列車は本形式に統一された。2019年に方南町駅のホームが延伸されてからも分岐線内折返し列車には本形式が使用されていたが、2022年8月のダイヤ改正で分岐線の車両が6両編成に統一され、本形式は引退した。
便宜的に車号の下二桁を編成番号として使用している。
84編成 中野坂上方より 方南町にて 2022/04/16
本線用の6両編成が01〜53編成だったのに対し、編成番号が81〜86とされたため80番台と呼ばれる。
81編成 中野坂上方より 中野新橋にて 2016/08/26
腰板部の帯は本線用の02系が赤・白2色だったのに対し、区別のため黒細帯が入れられている。また、幕板部の帯は省略されている。
方向幕と側面ステッカー
前面の行先表示器はLEDではなく幕式とされ、入出庫時以外は「中野坂上←→方南町」表示に固定されている。
側面行先表示器は設置されていないが、代わりに各ドアの上にステッカーが貼られていた。
内装
ロングシートで、内装は基本的に本線用(最終仕様)に準じている。ただし、コスト削減などを目的として「袖仕切り板の省略(パイプのみ)」「一部窓の固定化」「ドア窓の単層ガラス化」などの変更がなされた。
車椅子スペース
中間車の車端部には車椅子スペースが設置された。
側扉
本線用の最終増備車はドア窓が複層ガラスだったが、80番台では単層ガラスに戻された。鴨居部にはLEDスクロール式の車内案内表示器が設置され、路線図式の案内表示器は設置されなかった。
先頭部
運転台
導入当初よりワンマン運転が考慮されており、T型ワンハンドルマスコン式の運転台とされた。
・形式のデータ
沿革 1996年:第1編成営業運転開始|2022/08/26:営業運転終了
編成数・両数(2022年9月現在) 全車営業運転離脱(投入時は3両編成6本)
・ページのデータ
取材:2016/08/26、2022/04/16
公開:2022/09/11
更新:公開後未更新
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