[ 千葉ニュータウン鉄道9100形 ] 千葉ニュータウン鉄道 北総線・京成線・都営浅草線・京急線用
9100形は千葉ニュータウン鉄道の車両で、同社に事業譲渡した都市基盤整備公団が住宅・都市整備公団時代に導入した最後の車両型式。「C-Flyer」という愛称がついており、側面にはロゴマークが記載されている。
京成などと合わせた18m級・3扉車で、車体はステンレス製。外観は独特で、丸みを帯びた先頭形状や縦のラインを強調した側面の塗装は本形式だけで見られる特徴である。内装も独自で、車端部にはクロスシートが設置されているほかドア窓の形状も本形式専用である。ただし、北総に車両の管理を委託している関係から走行機器は京成3700形と共通とされている。
北総線(当時は北総・公団線)が千葉ニュータウン中央から延伸するのに合わせて2回に分けて投入された。2017年以降は北総が管理する車両で京成と共通の車体設計でないのは本形式のみとなった。
9108編成 羽田空港・西馬込方より 新鎌ヶ谷にて 2019/10/27
目を引く外観で、遠目にも本形式であることが分かる。車体の下部が青く塗られている他、先頭車の車椅子スペース最寄りの扉に青色の、中間車のクロスシート最寄りの扉に黄色のラインが入っている。
9108編成 成田空港方より 新鎌ヶ谷にて 2019/10/27
前照灯が中央に配置されているのは京成グループの通勤車両の中では珍しい。フルカラーLED式の前面案内表示器も、日本語表記が前面窓上部に、英語表記が下部にある変わった配置。
先頭部
丸みを帯びた前面形状や前面窓周辺の塗り分けは鳥のオナガをイメージしているという。
側面
側面窓の両側にはグレーのパターンが入っている。幕板部には「北総鉄道」「K'SEI」のロゴが、腰板部には「C-Flyer」のロゴが入っているが、千葉ニュータウン鉄道の表記はない。
側面表示器はフルカラーLEDで、スピーカーや車側灯と一体化して見えるように黒く縁取られている。
車内
他の浅草線乗り入れ各車の車両と異なり、側面が膨らんだ車体断面形状をしている。化粧板はライトグレー系で、座席モケットは京成グループで標準的な配色となっている。
車端部クロスシート
各車中間車の車端部の片方にはクロスシートが設けられている。座席数は9108・9118編成では1両あたり8席、9128編成では1両あたり4席で、全国的にも比較的少ない地下鉄乗り入れ用のクロスシート車。
先頭車車内
先頭車は全ロングシートとなっているが、京成の各車両と同じく運転室に最も近い区画に車椅子スペースが設けられている。
側扉
側扉にも化粧板が貼られている。窓の形状は扉が閉じると大きな1枚窓のように見える特別な形状となっている。鴨居部にはLED式の車内案内表示器が設置されているが、9128編成では千鳥式の配置となっている。
LCD式車内案内表示器
車内案内表示器は当初は3色LED式だったが、後にLCD式に変更された。
先頭部内装
先頭形状のために運転室の奥行きが長いのか、先頭部には座席が設置されていない。運転室の扉が右に寄っているのは京成よりも新京成にありそうな配置だ。
運転台
運転台の配置は京成3700形と近く、マスコンはT型ワンハンドル式。
・形式のデータ
沿革 1995/04/01:営業運転開始(2000年まで増備)
編成数・両数(2022年現在) 8両3編成
・ページのデータ
取材:2014/10/12・2019/10/27・2022/03/20
公開:2022/04/16
更新:公開後未更新
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